審査用紙です。0〜100点満点でお願いします
エントリーNO.041 ミカンズ
岩沢:この3年間、オレは裕子と共に過ごし、嬉しいことも、悲しいことも
   共に分かち合ってきた

北川:うん・・・

岩沢:オレはこの3年間、裕子と居れて本当よかった

北川:アタシも岩沢くんと居れて楽しかった

岩沢:あんなに楽しかった日々が今日で終わりだなんて、あっと言う間だな
   この教室とも今日でおさらばだ

北川:アタシ・・・いやだ・・・

岩沢:・・・オレだってヤダさ・・・

    北川:この教室とのお別れも、岩沢くんとのお別れも・・・・

岩沢:でもしょうがねえんだ、こういう運命なんだよ・・・

北川:・・・アタシこの幸せがずっと続くものだと思ってた

岩沢:・・・・

※北川、二人の相合傘を黒板に書く

北川:ずっと一緒に居てよ、ね?

岩沢:ごめん、それはできないんだ・・・

北川:なんで、なんでよ・・・

岩沢:・・・・・

北川:・・・・・アタシ、岩沢くんに着いていく

岩沢:だめだ、お前はお前の人生を

北川:アタシの決意なの!

岩沢:お前の夢だってあるだろ?

北川:アタシの夢は・・・岩沢くんと幸せになることよ

岩沢:お前・・・

北川:アタシも一緒に働くわ!岩沢くんの夢はアタシの夢、一緒に叶えましょう!

岩沢:ありがとう、裕子に出会えてよかったよ

北川:アタシもよ

岩沢:さあ、日本一の飼育員夫妻になろうぜ!

北川:・・・・・え?なになになになに??

岩沢:いや、だから動物園の飼育員になろうぜっていう・・・

北川:なにそれ聞いてない聞いてない!
   なに!?飼育員夫妻って!?夫婦仲良くゾウのケツ洗いってこと!?
   考えられないでしょ!

岩沢:いやオレの夢であって、1つの憧れ・・・

北川:いや、ないでしょー そりゃアタシは岩沢くんの事は好きよ?
   でもライオンにビクビクしながらウンコ掃除をしている岩沢くんが好きかって
   聞かれると疑問符が残るわー

岩沢:いやでもきっと二人なら・・・

北川:たしかに岩沢くんは夜のオオカミかもしれない、でも相手は百獣の王よ!?

岩沢:どういう意味でオオカミだよ!

北川:だって考えてみなさいよ!夫婦仲良くパンダの小屋を掃除したらどうなる!?
   パンダより見物よ!!

岩沢:裕子、一旦落ち着けって!

北川:そのうち園内の名物になってみなさいよ!

岩沢:考えすぎだって!

北川:恥よ!恥!!
   挙句の果てには、動物扱いよ!アタシら専用の檻が作られるわ!!

岩沢:もはや仕事してないよそれ!

北川:立派な看板が立てられるわ!!『オシドリ夫婦』って!!

岩沢:ダジャレじゃねーか!

北川:鳥のコーナーに人間の夫婦が追いやられるのよ!

   岩沢:どんな園長が勤めてるんだ!

北川:どうせならクジャクの隣がいいわ!

岩沢:配置はどうでもいいよ!

北川:檻の中の岩沢くん・・・そんな岩沢くん見たくないわよ!

岩沢:裕子は考えすぎなんだって!

北川:そんなのアタシの知ってる岩沢くんじゃない!
   檻に入れられ、気ままに暮らし、飼育員に糞も片付けてもらい・・・

岩沢:それは裕子の妄想だろ!

北川:そしたらアタシは岩沢くんにこう言うわ
   『自分のケツは自分で拭け』って・・・

岩沢:・・・上手くはねえぞ!

北川:そうなってしまったら、岩沢くんにもう輝きはないわよ
   クジャクの方がずっとマシだわ!

岩沢:それすごくショック!

北川:クジャクとの不倫に発展してしまうわ!

岩沢:急展開すぎるでしょ!

北川:アタシもなるべくスカートを履いて、クジャクっぽくふるまうわ!

岩沢:無理がある!
   裕子一回落ち着けって!深呼吸だ!

北川:すうぅーはぁー・・・
   なるべくレインボーなスカート履いてクジャクの檻の中に入るわ!

岩沢:効果なしか!

  北川:そのうちあれよ、アタシらの名物みたいのが売店で売られるようになるのよ!
   『オシドリの手羽先』が売られるのよ!

岩沢:動物園で売るものじゃないよ!

北川:それでどんどん人気が高まり、アタシたちのプライベートは丸見えよ!

岩沢:さすがに檻の中で生活はしないって!

北川:そのうちアタシたちの間に子供ができるかもしれないわ
   でもその子の名前は園長にゆだねられてしまう!!

岩沢:パンダとかそうだけど!

北川:それか市の幼稚園にでも名前募集されるのよ!
   せいぜいランランとかカンカンとかになるのよ!

岩沢:ホントにパンダみたいだよ!!

北川:あーそんな人生まっぴらだわ!
   アタシ、岩沢くんに着いていくのやめたわ!

岩沢:・・・・ああ、裕子が望むならそれでいいよ

※北川、黒板の相合傘を消す

北川:さようなら、3年間楽しかったわ

岩沢:ああ、ありがとう

北川:縁があったらまた会いましょうね!ばいばい

岩沢:・・・・

北川:(教室を出て行こうとする)

岩沢:・・・・・・・・・
   最初にー、デートに行ったとき覚えてるか?

北川:・・・・え?

岩沢:動物園だったよな

北川:そうだったわね・・・

岩沢:あのときは楽しかったなーまだ鮮明に思い出せる

北川:アタシもよく覚えてるわ

岩沢:裕子、もう一度考え直してくれな・・・

北川:臭くて本気で死ぬかと思ったぐらいですからね!!キーー!!
   バタン!(ドアを閉めて帰る)

岩沢:・・・・・・・・・さーて、金魚にエサでもあげるかな・・・

エントリーNO.042 くるぶしソックス
おまりーがパソコン教室を開いていると聞いた。
たしかに俺達はおでんの汁を10倍に薄めてご飯にぶっかける日々なのだが…
あいつはこっそり副収入を得ていたというのか。けしからん。
俺は憤りを隠せぬまま「おまりーパソコンスクール」へと足を向けた。
着いた。全体的におっさん臭いオーラを放っているビルに着いた。
なんだろう、ビル自体がリストラ勧告を受けたかのような、震度偽装というか疲れてしんどそうみたいな、
そういうビルだ。

俺はそっとドアを開け、パソコン部屋へ足を踏み入れた。

待ち構えていたのは驚愕の光景であった。

なんか、オッサン達がエンターキーをひたすら連打していた。
「パソコンがなんぼのもんじゃーい!」
「エンター!エンター!IT革命にエンター!」
とか言いながらエンターキーをひたすら連打していた。
柔道着を着ながらエンターキーをひたすら連打していた。
脇には大量の、壊れてもげたエンターキーが散乱していた。

「いいか!お前達がリストラされたのは全てこのパソコンのせいだ!今こそ反撃の時!」

なんかおまりーが教祖みたいな、麻原みたいな服装して叫んでいた。
呆然とする俺。呆然とする俺。

そすと、1500個めのエンターキーを破壊した柔道着のオッサンが話しかけてきた。
「ぬ!お主、さては入信希望者か!」

入信?え?
いやどうみてもこれは危ない宗教団体。リストラーな方々の寄せ
集めの宗教団体。
おでんの汁を100倍に薄めてご飯にぶっかける夢を見ただけで一日が幸せになってそうな、
そんな人の寄せ集めの宗教団体。

そんな俺の気持ちをよそに、オッサン達は手際よく俺の服を脱がし、変わりに加齢臭が漂う柔道着を着せてくる。

レッスンが始まった。

「いいか!今この世はパソコンに踊らされておる!人が作ったパソコンが、人を操っておるのである!」
熱弁を振るうおまりー。
「エンター!エンター!」
唾を飛ばしながら掛け声をあげるオッサン達。
ここでは『はい=エンター!』なのだろうか。なんか間違ってる。大きく間違ってる。

「パソコンに憎しみを持て!」
「エンター!エンター!」

「おでんの具を食べたいか?!」
「エンター!エンター!」

「俺、おまりーは」
「エンターテイナー!エンターテイナー!」

とかなんかそんなんが延々と続いていた。
最後のやりとりにはあえて触れない。俺もスベったみたいになるから。
つかおでんの具を食べたいならエンターキー押してないで働きなさいよ。

「それでは講義に参る、パソコンを付けなさい」

ブイーンという音とともにWindows95が起動する。
一瞬の静寂。嵐の前の静けさ。
そして、おまりーのときの声が稲妻となり響き渡る。

「今だ、お前達、エンターキーのケンシロウになれ!」
その瞬間、信者達の柔道着がはじけ飛んだ。
「エンタタタタタタタッタタッター!」

物凄い轟き声と共にカタカタカタカタとした音が鳴り響く。
次々とフリーズしていく95。
パンツ一丁の北斗真拳伝承者達が、何十人も一心不乱にエンターキーを押し続けるその姿は、まさしくカオスだった。
エンターキーのケンシロウて、もはや何が言いたいのか全く分からない。うん分からない。
とりあえず俺もそそくさと柔道着を脱いでおいた。この狂気の宴に参加してないとバレたら俺が「ぶべら」される事は間違いなかった。

一時間ほどエンター連打の宴が続いた後、次の講義に入った。

おまりーがぼそりとつぶやく。
「皆、エンターキーを準備しろ」
エンターキーを準備?どういう事だ?
そんな俺の不安をよそに、おもむろにパンツからエンターキーを取り出す裸のオッサン、もとい信者達。
いやいやいやいや。
アンタら普段エンターキーをどこにエンターしとんねん。そんなとこに普通は無いだろ。

…ん?アレ?
俺の股間に固いものが当たってるがするぞコレ。

俺はほかほかのエンターキーを取り出すと、教祖の次の指示を待った。

「準備できたか?」
「エンター!」
「ではそのエンターキーを、俺に投げつけろ」

・・・え?

「エンターッ!」
次々とエンターキーを豪速で投げていく信者達。
次々と当たるエンターキーに、苦痛に顔を歪めながらどこか嬉しげにしているおまりー。

先程、「危ない宗教団体」と言ったことをお詫びしたい。
これはまさしく変態エンター同好会である。
これはイカれた教祖が、リストラー達と共にひたすらエンターキーを消費していく同好会である。
もはや「パソコンスクール」の文字などどこにもない。
ちなみに、彼等はパソコンを憎んでるが、パソコンを壊し、また買い換える事により
むしろパソコン会社側にとって利益になっている事は心の引き出しにしまっておいて戴きたい。

「そうだ、俺をビルだと思え!ゲイツだと思え!マイクロソフト本社だと思え!」
「エンタァァァア!エンタァァァア!」
もはや信者、もとい変態エンター同好会部員はショッカー状態である。
オッサンの体毛があたかも黒タイツに見えたが、決して俺の気が狂ったからでは無いだろう。

エンターキーの襲撃を受けながらおまりーは怒声をあげた。
「終焉の時が来た!それでは、いよいよIT世界に終止符を打つ!」
彼等の目の色が変わる。パンツ一丁の変態達が一斉に部屋から出て行く。
片手に社会への復讐をエンターさせたプラスチック片を握って。

一時間後。

「え、あ、はい。いや出来心だったんです。いや、集団露出魔とかじゃなくてその」
彼等は警察署にエンターされていた。

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という訳で彼は今拘留所に居ます。
え?この「おまりーパソコンスクール」はどうするんだって?

何言ってるんですか親父さん。ここはもう「ろぺすパソコンスクール」ですよ?

いいか!俺達はこのスペースキーで無限の宇宙の世界へ、スペースワールドへGOするんだ!!

エントリーNO.043 びーごーいんぐとぅ
弾丸:強盗だ!
包丁:すいません、お客様。強盗ならあちらの強盗専用カウンターでお願いします
弾丸:なんでそんなもん作ってるんだ
包丁:色々なカウンターで強盗されると帳簿とか面倒くさくなるのでどうせなら一つのカウンターに強盗を集束させようかと
弾丸:なんで盗られることを防がずに帳簿を面倒くさくなくすることを優先すんだ!
包丁:どんだけ防犯しても月平均60人は来るので
弾丸:一日二人ペースってどんだけここは強盗激戦区なんだよ!
包丁:というわけであちらのカウンターをご利用ください
弾丸:・・・よくみたらあっちのカウンターお取り込み中じゃねぇかよ!あれ待つの面倒くさいからここで強盗させろ!
包丁:あ、大丈夫ですよ。もうすぐいなくなるんで。ほら、トラップが
弾丸:なんだよあれ!強盗がものの見事に真っ二つじゃねぇか!
包丁:すごいですよ、本当。ハスの葉の下から採取したんですけど
弾丸:あれレンコンなの!?
包丁:切ろうとしたら最初こっちの手首切られかけました
弾丸:もはや野菜の域じゃねぇよ!というか、なんでレンコンがトラップがわりなんだよ!
包丁:経費削減です
弾丸:じゃあ、もうトラップなんかつけなきゃいいだろうが!普通に防犯ベルとかにしとけよ!
包丁:いや、こちらの銀行内にカタカナの「ベ」がつくもの恐怖症の事務員がいまして
弾丸:そいつの過去に何があったんだよ!
包丁:というわけであちらのカウンターご利用ください
弾丸:あんなもんみた後で行けるか!人殺された瞬間はじめてみたよ。しかも野菜に
(カランコロンカラン)
弾丸:ここ喫茶店じゃなかったはずなんだけど
毒薬:・・・あれ?貴方あのときの
包丁:ああ、その説はお世話になりました
弾丸:なんだ?お得意先か?
包丁:あ、この前きた強盗です
弾丸:通報しろよ!ってかあのレンコン耐えれたの?
包丁:なんか穴のところを丁度通り抜けて
弾丸:こいつは人間の域超えてるよ!
包丁:今日はどういったご用件で?
毒薬:強盗です
弾丸:懲りてねぇのか!
毒薬:なんか穴通り抜けるのが楽しくなって
弾丸:もうアトラクション扱いか!
包丁:それが楽しみでこの人週3のペースで来てるんですよ
弾丸:本当にお得意先なのか!
包丁:それを見届けるのが面白くて面白くて。レンコンの穴の中に詰めてある500円硬貨とかも簡単にとっていくんですよ
弾丸:本当にゲームみたいになってんな!
毒薬:ベストスコアは6万円ですかね
弾丸:500円硬貨だけで!?120枚もいるじゃねぇかよ!?
毒薬:まぁ、強盗しにいって6万円は少ないかもしれませんけどもね
弾丸:なんでそれで満足してんだよ!きっちり強盗としての役割を果たせ!
毒薬:あ、危ない!(ジャンプする)
弾丸:え?(つられてジャンプ)
包丁:うまーい
弾丸:あぶねぇ、危うく死因がレンコンになるところだった。ってか縦でとんでくるってなんだ
包丁:このスリルがたまらないんですよねぇ。初めての人はすぐ切られるからつまんないですよねぇ
弾丸:初めての人成功率少ないんだ・・・俺珍しい方なのか
毒薬:おめでとうございます
弾丸:・・・祝われていいことなんだろうか
包丁:他にも何人か成功者いるんですけど、この人は特異ですよ。一回スケートボードのったまま穴通り抜けたことが
弾丸:本当に神業だな
包丁:なんかこの人の技見てると仕事中に溜まったストレスも吹っ飛ぶほどですよ。この人なしで仕事やっていけないって言うか・・・
弾丸:・・・(毒薬の喉元にナイフを突きつける)こいつの命が惜しくば金を出せ
包丁:ふ、不意打ちですか!?
弾丸:ああ、レンコンだしても無駄だぞ。さっきのでタイミング見切った
包丁:貴方も十分すごいと思うんですが
弾丸:つべこべ言うな!さっさと金を出せ!
毒薬:・・・ハハハハハハ!!!
弾丸:何笑ってやがる
毒薬:さっき貴方言ったじゃないですか、「人間の域超えてる」って
弾丸:それがどうした
毒薬:何もわかっていないんですね。まぁいい見たほうが分かる。・・・ハッ!
弾丸:な、なんだこの光は!?

毒薬:やぁ
毒薬?:やぁ
弾丸:増えた!
毒薬:本物です
毒薬?:分身です。革紐っていいます
弾丸:言っちゃっていいの、それ?
毒薬:本来分身は人を惑わすものですがそれ以外にも用途があります
革紐:よくわかんないけど
弾丸:そういうものなのか・・・ただ分身にしては似てない気が
革紐:惑わすものじゃないので
弾丸:じゃあ分身じゃない気がするけど。んでその包帯はなんだ
毒薬:ちょっと前レンコンに引っかかって
弾丸:ドジだな!つうか助かるものなのか?
革紐:惑わすものじゃないので
弾丸:関係ない!
包丁:お客様用がないのなら退出してください
弾丸:いつ業務戻ったんだ!?ってかさっきから気になってたんだけどな
包丁:なんですか?
弾丸:俺、客じゃねぇよ!強盗だ!
包丁:どんな人でも差別せずお客様と呼ぶことを心がけております
弾丸:なんかとんでもない銀行来た気がする・・・
毒薬:さて、二人になった以上人質にするのは難しいでしょう
革紐:後30分したらカップラーメンのためにもどるけど
弾丸:伸びてるぞそれ。
毒薬:あきらめたらどうです?
弾丸:確かになんかもう強盗する気失せたわ。本当お前なんなんだ・・・
毒薬:だから人間じゃないっていってるじゃないですか
弾丸:じゃあなんだ?人類じゃないんならなんだ?
毒薬:ハスの葉の下から生まれてきて
弾丸:お前もレンコンか!

エントリーNO.044 みかづき。

健太:行ってきまーす。ふー・・・今日で・・・卒業か ー・・・。
   思えば、高校3年間・・・短かったなぁ・・・。
   ・・・とか言ってたら遅刻ギリギリじゃないか。急げ急げ ー。



健太:うわっ、微妙だなぁ。卒業式の日に遅刻とか嫌だな ー・・・。

はづき:あっ、神宮寺ぃ。自転車通学ごくろー。

健太:ん、神無月。おはよう。っていうか・・・歩きのお前が今 の時刻にこの辺りにいて大丈夫なのか?

はづき:だからね、乗せてくれ♪(バッグを前のカゴに入れ る。)

健太:はぁ?・・・お前まさか。

はづき:ん、12、3分待ってたが悪い?

健太:お前・・・俺がもしここを通らなかったりとかしたらどう するつもりだったんだよ?

はづき:その時はヒッチハイクをするつもりだったよ?

健太:手段の飛躍が凄いなぁ。

はづき:ほらほら、こんな時間使ってるんだったら早く行こう よ。(後に跨る。)

健太:むぅ・・・。じゃー・・・気をつけろよ?行くぞ。

はづき:おーう。神宮寺号しゅっぱーつっ!

健太:ぶおーん。っと・・・。(こぎ始める)

はづき:おわっと。(健太の腰に手を回す)

健太:うあっ!?何してんだ!?

はづき:だって振り落とされたら痛いもーん。ぎゅーだ。

健太:あんまり締めんな・・・苦しい・・・。

はづき:神宮寺の脇腹は固くて丈夫だってご近所中の有名だよ?

健太:・・・誰だその回覧板を回したのは。

はづき:あたし。

健太:・・・・・・あっ、そう。

はづき:あのさ、こうやって登校してるとさぁ。

健太:うん、どした?

はづき:付き合ってるみたいじゃない?

健太:まぁ・・・見えないことも無いか?

はづき:どうする?

健太:何が?

はづき:このままさ、ホントに付き合ってみる?

健太:・・・・・・冗談でもそんなこと言うんじゃない。お前可 愛いんだから、俺以外に言ったら勘違いされる可能性あるぞ。

はづき:じゃ、「好きになった人」に言え。と?

健太:そう。

はづき:あたし、健太のコト好きだよ?

健太:それは「Like」の方だろ?

はづき:分っかんないよぉ〜♪さぁ、将来の彼氏さん。将来の彼 女さんに座布団サービスとか無いのかい?

健太:俺がバッグから座布団を取り出したらどう思う?

はづき:「座布団と幸せを運ぶ人」になりたいのかな?と思う。

健太:なりたそう?

はづき:なりたくなさそう。

健太:よって、俺は今日座布団を?

はづき:持ってない。

健太:正解。お前は頭良いなぁー。(くしゃくしゃ頭を撫でる)

はづき:バ・・・バカにするなあっ!あたしだってそれぐら い・・・。それに進路先大学だぞ!?

健太:どんな学部だ?

はづき:経済学部ー。

健太:理由は?

はづき:こうね、潤滑に人生を過ごしたい。

健太:あー・・・まぁ色々な人がこの世にいるから世界は楽しい んだからな、そういう人がいてもいいだろう。

はづき:健太は?

健太:俺も大学。文学部。

はづき:へー・・・。でもなんか普通じゃない?

健太:完全文系だからなぁ。それに、「普通」って不思議ちゃん 系のお前に言われたくない。

はづき:むぅ。不思議ちゃんって呼ばないでよ。

健太:あ、そう呼ばれるの嫌いか。

はづき;奇妙ちゃんって呼んでよ!

健太:ごめんな、奇特ちゃん。

はづき:(髪の毛気にしつつ)・・・あーもう、髪の毛せっかく キメてきたのにーっ。ちょっと、バッグから鏡取ってくれぃ。

健太:無理だよ。危ないし。

はづき:じゃあ背中鏡にして。

健太:そんなメタモルフォーゼ出来ない。

はづき:え、背中を色々な物に変えられるってご近所中の有名だ よ?

健太:・・・・・・誰だ、その回覧板回したのは。

はづき:あたし。

健太:リピートが正直に進んでくれると気持ちいいな。

はづき:もういいや、手櫛と携帯で・・・(サラサラ)・・・ あ、もう始業10分前だ!大丈夫!?

健太:大丈夫だよ、ほら、信号3つ行った先に学校。

はづき:あ、ホントだ。信号が爆発しない限り大丈夫だね。

健太:・・・ああ、信号が爆発しない限り大丈夫だ。

はづき:爆発しろ爆発しろ・・・。

健太:・・・急にどうしたよ。

はづき:いや、脳内で考えたことが実際に起きたら凄いなぁ。っ て。

健太:お前の脳内は日々進化してるんだな。

はづき:やった、宇宙と同じ扱いされてるー♪

健太:宇宙どころの騒ぎじゃない気がする。なんだろう、宇宙の 外にあって人間がまだ認識も出来ていない何かのような。

はづき:あれだね?あたしはUFOなんだね?

健太:・・・お前がUFOでも良いって言うなら、俺は大筋合意 するよ。

はづき:ようし、学校着いた着いたぁ。

健太:あ、お前の脳内について考えてて、前見てなかった。

はづき:何してんのさー・・・人生前を見て歩こーよー。

健太:人生を後ろ向きに後ろ歩きしてるお前に言われたくない。

はづき:あ、あたしピエロだったの?自分じゃ気付かなかった よ。

健太:・・・みんなから見たら完全にピエロだな。

はづき:あたし大学行くの止めてサーカス行こうかな・・・。

健太:・・・知り合いとして止めた方がいいのは分かってるけ ど、どうしてだろう、興味がある。

(キーンコーンカーンコーン)

はづき:わ、アラーム鳴った!

健太:・・・まぁ、確かに時間設定で鳴らしてはいるが。

はづき:いつ間違えて設定しちゃったかなぁ・・・?(携帯をピ ッピッ。)

健太:・・・・・・それは確かにアラームだなー・・・。・・・ ごめんな、お前を言葉も知らないバカだと思ってて。

はづき:とりあえず、早く教室行こ。





健太:ふー・・・間に合ったー。
はづき:1時間目なんだっけ?


健太:・・・卒業式。

はづき:2時間目は?

健太:・・・・・・卒業式。

はづき:あ、今日卒業式か。

健太:・・・ごめんな、お前を物事を知らないバカだとか言った 事を否定したりして。

はづき:ところでさ、神宮寺はどこの大学行くの?

健太:うーん?帝都大学だけど。こっから近いだろ?実家から行 けるし。

はづき:あ、神宮寺も帝都なの?

健太:・・・え?

はづき:あたしも帝都だよ。実家から。自転車通学するの?

健太:あー・・・はい。自転車で行きますが。

はづき:ふーん♪じゃ、4月からも自転車の後ろに乗せてもらい ます、よろしく♪

健太:・・・・・・考えとくよ。

はづき:ありがとっ♪

エントリーNO.045 THE LILY
コント:深夜番組

彩子:さて、そろそろ深夜アニメの時間かな…。

(ポチっとな)

諫早:皆さんこんばんわ。
   天気予報の時間です。

彩子:あれ、何でこんな時間に天気予報やってんの?
   まあ、良いわ。天気も気になるし。

諫早:それでは明日の関東地方の天気です。
   東京 晴れ…、

彩子:あー、明日東京晴れるのか…。
   横浜はどうなるかしら…?

諫早:神田 晴れ…、

彩子:ん!?

諫早:秋葉原 晴れ、御徒町 晴れ…、

彩子:ひょっとして、山手線!?
   確かに関東地方だけども!時間かかるわよ!

諫早:こうずけ 晴れ…、

彩子:「うえの」だよ! 普通上野って言ったら間違えないでしょ!
   群馬の方になっちゃうわよ!

諫早:鶯谷 晴れ、日暮里 晴れ、西日暮里 雨…、

彩子:急に雨!? 天気の境目がはっきりしすぎじゃない?
   ある意味凄いわね。

諫早:田端 雨、駒込 晴れ、巣鴨 雨…。

彩子:オセロみたいになってる!
   駒込も雨の方が自然じゃない?

諫早:大塚 晴れ、池袋 雪、目黒 曇り、高田馬場 雨、新宿
  霧、代々木 雷、原宿 もや、渋谷 晴れ…、

彩子:狭い範囲で天気変わりすぎよ! 都内絶対にパニックになるわよ!
   あと、絶対に新宿で霧は発生しないと思うんだけど…。

諫早:まさに天気が目白押しですね!

彩子:全然上手くないわよ! 何途中にあった駅名をかけてるの!

諫早:えー、新大久保のお天気に関してのお問い合わせは一切受け付けておりませんのでご理解ください。

彩子:あ、そう言われたら言われてない。
   可哀想だよなんか!

諫早:あっ、話が逸れてしまいました。天気に戻ります。
   代官山 晴れ、中目黒 晴れ…、

彩子:路線も逸れたー! なんで東横線に乗り換えたんだ?

諫早:恵比寿 晴れ…、

彩子:あ、戻った。

諫早:目黒 晴れ、五反田 晴れ、
   あーもう! めんどくさい!
   大崎から有楽町まで一気に晴れ!

彩子:何キレてんだ! 面倒なのはお互いさまよ!
   てゆうか渋谷から晴れてたんだから渋谷からまとめちゃいなさいよ。

諫早:これで山手線の天気を終わります。
   次は中央線の天気です。

彩子:まだやるのか!
   何なのかしらこの予報。全然神奈川県関係ないじゃない…。アニメも始まらないし…。
   コレ終わるまで他のチャンネルの番組でも見よ…。

(ポチっとな)

諫早:えー、始まりました。
   「突撃!幸せ晩御飯」の時間です!

彩子:うわー、思いっきりパクり臭いタイトル…。
   よくヨネスケさんから訴えられないわね…。

諫早:えー、今回は総集編ということで、今までやった中で最も反響の多かったご家庭を紹介いたします!

彩子:へー、こんなのあったんだ。パクリ臭いのにね…。
   暇だしいいや。内容も若干気になるし…。

諫早:えー、まずはアメ横や動物園が近いこうずけの中村さんのお宅です。

彩子:だから「うえの」だって!この人も間違ってんじゃない!
   何学んだんだ…!?

諫早:はい、どうもー、「突撃!幸せばんご(以下略)」です!
   あ、奥さん、入浴中失礼します!

彩子:食事関係ないじゃない! タイミング見計らいなさいよ!
   しかもタイトル若干ラクしてるし…。

諫早:良い体してますね〜! たゆんたゆんですよ!

彩子:何の感想よ! たゆんたゆんって…。

諫早:カメラさん、胸のところアップ!

彩子:何考えてんだー! てゆうかこんなのオンエアされたんだ…。

諫早:えー、この回はご飯は食べられませんでしたが、私の夜のおかずになりました!

彩子:不謹慎だよ! いくら深夜だからって…。

諫早:これがきっかけで中村さんの奥さんは見事AV界にデビューしました。

彩子:要らないよ、そんな後日談! しかもストレートすぎるし。てゆうか反響ってそういう意味!?
   何なんだこの番組…。

諫早:えー、続いて「突撃!しあわs(以下略)」が次で最後になりました。

彩子:二つしかないの!? 総集編じゃないわよそんなの! 
   しかもまたタイトルラクしてるし…。

諫早:続いては天気なんてどうでも良い方々たちの巣窟新大久保の松田さんのお宅にやって参りました。

彩子:大事だよかなり! さっき言われなかったのはそういう理由!?

諫早:はいどうもー!「とt(以下略)」です!

彩子:だからラクしすぎ! しかも凄い中途半端だし…。

諫早:えー、何やらブツブツ言いながら思いつめた表情で注射器から栄養を摂っていますね。

彩子:怖いよ何か! 絶対栄養じゃないわよ、ソレ!

諫早:食事の直後、非常にやつれながらも落ち着いた模様の松田さん。

彩子:やっぱり! 絶対栄養にならないわよ!

諫早:えー、松田さん、毎日食卓にこれが上って定番となっています。

彩子:常習犯じゃない!

諫早:ちなみに量が日に日に増えるほど大好きだそうです。

彩子:完璧常習犯! 大好きと言うよりそれしか考えられないと思うんだけど…。

諫早:このオンエア中、松田さんがいきなり包丁を持って我々に襲いかかりました。

彩子:怖いよ! 完全に幸せの欠片も感じられないわ…。

諫早:この回の直後、松田さんは容疑者になりました。

彩子:捕まってんじゃん! まあ当然な結末ね。
   てゆうかタイトルパクってる地点でマトモな番組じゃないな…。
   もうそろそろ天気予報終わってるかも。チャンネル戻してみよ。

(ポチっとな)

諫早:えー、以上で横浜線の天気を終わります。

彩子:まだやってたの!?
   しかも横浜線って、知りたかった部分の天気終わっちゃったよ…。

諫早:次は西武西武園線の天気です。

彩子:まだやるつもりか!
   しかも微妙にマニアックだし…。

諫早:本日はこのあと放送されるアニメ「萌え萌えシスターズ」以降の時間を中止し、天気予報の延長とさせていただきます。ご了承ください。

彩子:先に言って欲しかったわそれ…。凄い時間の無駄だわ。
   テレビとツッコミに疲れたから、もう寝よ…。

(ブチッ)

彩子:さて寝るか…。

(ピンポーン)

彩子:……、何よォ〜。
   人が折角寝ようとしたのに…。こんな時間に非常識ね。

(ピンポーン)

彩子:ハイハイ、出たらいいんでしょ出たら…。

(ガチャ)

諫早:ごめんください!「突撃!幸せ晩御飯」改め「突撃!幸せ夜のオカズ」です!
   すみません、若い独身女性の寝顔撮りに来ました!

彩子:帰れー!

エントリーNO.046 藍原りおん
(ケンケンパをしながら来る) 
  ケン・ケン・パ ケン・ケン・パ ケン・ケン・パ ケン
   (止める)
  はい、♪手に入れろ ドラゴンボール
・・・たえこです。
・・・コントやります。

・・・ショートコント

・バスケットボール
ヘイ!ヘイ、パス!こっち!パ・・・ イェーイ!ナイスシュート!
・・・ヘイ!パス、パス!パス、パs・・・ イェーイ!いいぞー!
・・・パス!パス!ヘイ!パス!ヘ・・・ イェーイ!・・・
・・・パス!パス!パス!パス!p・・・ イェ・・・ 
こっちにも回して。

はい、♪手に入れろ バスケットボール

・ポケットモンスター
ニドランのメスはいるんだけど、オスがいないんだよなぁ。

はい、♪手に入れろ ニドランのオス

・童話に入ろう おむすびころりん編
「おむすびころりん」の世界にワープ!
(クルクル回る)よし、ワープ完了!
あ、おじいさんがおむすびを落とした!
追いかけてる。
頑張れ〜。

はい、♪追いかけろ ライスのボール

・童話に入ろう 桃太郎編
「桃太郎」の世界にワープ!
(自分のわき腹を殴る)よし、ワープ完了!
あ、おばあさんが桃を取ろうとしてる!
あ、失敗した。
流れていってる。
おばあちゃんが。

はい、♪つかもうぜ その辺の石

・警察
(ぷるるるる)あ、電話だ。
もしもし?・・・何っ!事件!?
犯人の情報は?・・・そうか、「ハゲ散らかしてる」ということだけか・・・。
よーし、わかった!切るぞ!(ガチャ、グシャ!)
ん?まぁいいか。よーし、今から捜査するぞ!

はい、♪この世はでっかい宝島
    捜査ー 今こそ アートネイチャー

終わりっ!ばいばーい。
ケン・ケン・パ ケン・ケン・パ ケン・ケン・・・

エントリーNO.047 彼岸花
医者:それではお大事に。

圭一:はい。ありがとうございました。

…それにしても肥満のせいでで結石ができるとは思わなかったな…。

もう少し控えめにしないとな…。

悟史:…あれ?圭一?

圭一:ん?悟史か?

悟史:おー、そうだよ。久しぶり。

圭一:うん。久しぶり。

悟史:それにしてもお前結構太ったなぁ。一瞬わかんなかったぞ。

圭一:まぁかなり太ったからね。

悟史:どうしたの?今病院から出てきたみたいだけど。

圭一:え?…あぁ、実はさ、恥ずかしいから言いづらいけど…結石ができちゃったんだよ。

悟史:(え?よく聞こえなかったけど聞き返すのはアレだし…)え?お前できちゃったの!?

圭一:実はそうみたいなんだよな…。

悟史:どうりで腹が出てるわけだな。でもそんな事ありえるのか?

圭一:僕も自分がそうなるとは思わなかったよ。

悟史:そりゃそうだよなぁ。

圭一:やっぱ一日に5000(kcal)も食ってたからかなぁ…。

悟史:えぇ!?お前一日に5000(人の女の子)も食ってんのかよ!?

圭一:そこまで驚くことかなぁ。確かに普通の人の2.5倍くらいだけどさ。

悟史:普通の人でも一日に2000食ってんの!?

僕なんか1ヶ月に1食えればいい方なのに。

圭一:な…。1ヶ月に1ってどこで流行ってる嘘だよ。

よくお前そんなんで生きていられるな。

悟史:一日に5000も食ってるほうがおかしいだろ。

どんな方法でそんなにやってんだよ。

圭一:どんな方法って…そりゃ安いのを沢山買ってくんだよ。

悟史:買ってくるの!?

圭一:そうだよ。例えば100(g)で98円とか。

悟史:はぁ!?100で98円ってどんだけ安いんだよ!

普通もっと高いだろ!?

圭一:何言ってんだよ。そのくらいならデバ地下で普通に売ってるだろ。

悟史:えぇ…!?……デパ地下恐るべし…。

圭一:とまぁ沢山買って沢山食ってたらこんなになっちまったんだよ。

悟史:いや…。でもそうはならないだろ。

圭一:実際なっちゃったんだからしょうがないだろ。

悟史:…人間の神秘だな。

圭一:…う。

悟史:どうした?

圭一:やばい…。

悟史:だからどうしたの?

圭一:んな…。そんな恥ずかしいことこんな所で言わそうとするなよ。

悟史:…え?え?

圭一:だから、つまり、今(小便を)したくなってきたんだよ。

悟史:えぇ!?

圭一:なんで驚くんだよ。

悟史:あ、いや、だって今僕といるのに(俗に言う夜の営みを)したくなってきたの?

圭一:そんなの誰といたってしたくなるだろ。

悟史:そういうもんなの!?僕は好きな人と一緒の時の方がいいな。

圭一:何言ってんだよお前。と、とりあえず俺はもう行くな。

悟史:あ、ちょっと待って。

圭一:何だよ。まだ何かあるのか。

悟史:なんで行っちゃうの?ここに僕がいるのに。

圭一:お前がいたら恥ずかしくてできないだろ。

悟史:え?じゃあ一人でするの?

圭一:何言ってんだよ。一人でするもんだろ。

悟史:なんで?絶対一人より二人のほうがいいよ。

僕もさ…圭一とならそれでもいいかなぁって思うし。

だから…、僕も心を決めるからさ。

圭一:心を決められても困るって。

と、とにかくトイレに行かせてくれ!

悟史:わかった。行っていいよ。

後で僕も体を洗ってから行くよ。

圭一:来ないでくれ!

エントリーNO.048 粘着力もてあまし
しゅーーーー!!(滑ってます、ボブスレーで!)



坂本クランベリー「だいぶボブスレーにも慣れてきたな!」

近藤ラズベリー「おうよ!慣れてきたな!気持ちいいー!」

坂本クランベリー「こんなにボブスレーって滑るものだとは思わなかったな!爽快!」

近藤ラズベリー「風の中を走るって感じだな!ううーう!爽快!」

坂本クランベリー「・・・」

近藤ラズベリー「爽快ー!」

坂本クランベリー「・・おい、近藤ラズベリーよ」

近藤ラズベリー「何だい?坂本クランベリー」

坂本クランベリー「確かにボブスレーに慣れてきて浮かれてしまうのはわかる。しかし、何だ?『爽快!』て」

近藤ラズベリー「別にいいじゃねーか、お前も言ってただろ!爽快!って」

坂本クランベリー「俺が言ってるのは1オクターブ上の爽快!だ」

近藤ラズベリー「しらねえよ」

坂本クランベリー「1オクターブの奇跡だぞ!」

近藤ラズベリー「うるせーよ。俺より声が高いのねー!って言えばいいのかよ」

坂本クランベリー「しかも、何だよ『ううーう』って!」

近藤ラズベリー「感情こもってるだろうが!単に爽快!だけだったら申し訳ないだろ。『ううーう』で1回助走つけて本番の爽快!に臨んだんだろうが!」

坂本クランベリー「だからって『うにゅーん!爽快!』は無いだろ」

近藤ラズベリー「『うにゅーん』は言ってねーよ。そんな搾り出したような声だしてねーし」

坂本クランベリー「ほんと、『おきゅーん!爽快!』はひどいわ」

近藤ラズベリー「また変わってんじゃねーか。『お灸』って言ってるじゃん」

坂本クランベリー「おきゅーん!爽快!」

近藤ラズベリー「そりゃ肩のコリもほぐれて爽快だろうけど」

坂本クランベリー「は?腰のコリもほぐれますけど?おきゅーん!」

近藤ラズベリー「患部はどこでもいいわ。おきゅーん言うのやめろ!」

坂本クランベリー「とにかく、今後は『爽快!』禁止な」

近藤ラズベリー「お前も『おきゅーん!』禁止だよ」

坂本クランベリー「うにゅー・・」

近藤ラズベリー「うにゅーん!も禁止だ!」

坂本クランベリー「しょぼーん」

近藤ラズベリー「新しいの出てきた!『しょぼーん』もダメ!」

坂本クランベリー「しゃぼーん玉は?」

近藤ラズベリー「シャボン玉?うーん、シャボン玉は別にいいけど」

坂本クランベリー「フー!フー!」

近藤ラズベリー「今飛ばすのかよ!ダメだ!シャボン玉も禁止!」

坂本クランベリー「禁止禁止て!俺からどんだけ奪うつもりだ!窮屈で息苦しいぞ!」

近藤ラズベリー「そりゃそうだろ。こんな狭いボブスレーに乗ってんだから」

坂本クランベリー「けど、やっぱり気持ちいいな。ボブスレー」

近藤ラズベリー「まあな、ボブスレーって最高だな」

坂本クランベリー「なんかこう風の中を走るって感じだな。ううーう!爽快!」

近藤ラズベリー「おい、俺が言ったやつ全部言ってんじゃん!」

坂本クランベリー「近藤ラズベリーよ、ボブスレーに集中しろ」

近藤ラズベリー「お前だよ!!」

坂本クランベリー「ううーう!爽快!」

近藤ラズベリー「もう、このろくでなしクランベリー!」



ベニヤ板でもおでこにぺたりっ!粘着力もてあましでした!

エントリーNO.049 アルテマ7/523
(ピポパポペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペ プルルルル・・・)





あっ、もしもし?

俺だよ。

腕時計いじくってたら5kg太ったアルテマ7/523だよ。

元気?

・・・そうか、元気ないか。

9時間もしゃもじ見つめてるんだったら元気ないか。

あっ、なぁなぁ、お前さ、この前俺に扇風機くれたじゃん?

ものっそ嬉しかったんだけど、あれどうやって喰うの?

俺すっげー頑張って喰ったんだけど、銀歯取れちゃったのよ。

なんか奇跡的に銀歯だけが取れちゃって。うん。全部。

残念、金歯は入ってませんでした。

で、調理法は?

えっ、オーブンで焼くの?

俺ん家オーブン無いよ。

オブーンだったらあるよ。オブーンだったら。

なんか、こう、何でも物を飛ばしてくれるんだよ。

ハエみたいに、オブーンオブーーーン・・・て。

えっ、面白くない?

ははは、そうか。





お前あとでタケノコにしてやるから覚悟しとけよ。





でさ、さっきの続きなんだけどさ。

オーブンの代わりにトースターでもいける?

てか、その前にトースターに扇風機が入らないっつーの!

入ったとしてもトースターがパンパンだって!

焼けて飛び出る前にパンしちゃうって!

今ならお得な定額制でパンだよ!

あはははは、おほっおほっおほほほほ、ふふふ。

レンジと掃除機がWでお得のパンだぞっ!パン!

あは、おほほ、ふふふ、ひぃー。

ひっく。

ぁはぁー。

おい、落ち着くんだ、警察呼んでる場合じゃないぞ。

あっ、警察で思い出したけど、『ドラゴングエズド ゴホッ』っていうソフト持ってる?

うん、『ドラゴンクエスト』じゃなくて『ドラゴングエズド ゴホッ』だよ。

うん、俺、風邪なんかひいてないよ。『ドラゴングエズド ゴホッ』だよ。

うん、タミフル飲んでないよ。風邪じゃねぇって。

てか『ドラゴングエズド ゴホッ』知ってるか?

ほら、やっぱりな。お前持ってると思ったもん。

先週発売したんだけど、俺は7年前から予知してたもん。

「お前は『ドラグエゼブン ゴホッ』を買うだろう、あーはっは、ロマンチックガスコンロ!」って。

あっ、つまらなかったか?

ははは。





絶対あとでお前タケノコにするからな!





よし、気を取り直して、その『ドラグエゼブン ゴホッ』の話だけど、オイルサーディンって知ってる?

ほら、イワシを油で煮たやつだよ。

うん、オイルサーフィンじゃないって、それじゃ体がベトベトになるって。

オイルサーディンだよ、オイルサーディンじゃなきゃだめなの。

世の中にはいろんな油あるけど、オイルサーディンじゃないとだめ。

食事、睡眠、オイルサーディン。

オイルサーディンがないと最後の大ボス倒せないの。

『ドラグエゼブン』の最後の大ボス。

あいつにはオイルサーディンが効くよ。

えっ、『ドラグエゼブン』にはオイルサーディンなんか出てこない?

そうだよ、それがどうしたんだよ。

そもそもオイルサーディンをどう入手するかって?

そりゃ、自転車でピューっと近くのスーパーに行って買ってくるしかねぇだろ。

他にどんな手段があるんだよ。

まずどうやって攻略するかわからねぇ?

こっちのセリフだよ。

いいか、よく聞けよ。

まずゲームの電源入れるな?

で、大ボスのところまで行って、大ボスと戦っている途中で、

そのまま画面の上から大ボスめがけてオイルサーディンぶちまけるんだよ。





おい、何嫌がってるんだよ!

無理とか言うなよ!

そんなに嫌がるんだったらアドバンスの本体もう1つ買えばいいじゃん!

金ねぇ?

じゃ働けよ!

ほら、応援歌歌ってあげるから。

それでは聞いてください、アルテマ7/523と愉快な僧侶達で、般若心境。




ひいてんじゃねーよ!

もう腹立ってきた!

お前みたいな『ドラグエゼブンの大ボスにオイルサーディンをぶちまけるウラ技』もわからねぇ奴とはしばらく話したくないね。

じゃぁな。

って思い出したけど、そろそろ俺のペットボトル返してくれよ!

お前に貸してあげてからもう6年も経ったぞ?!

あのペットボトルは俺の誕生日の晩御飯のために取っておいたやつなんだからな!

千切りにして食う予定だったんだからな!

ちゃんと25年後に返せよ!





腐らすなよ!勝手に食うなよ!あの原型のまま保っとけよ!

中にちっちゃいビー玉いっぱい入れて「はい、下駄箱の臭い取りです。」とかやって詐欺んなよ!

んじゃな!

タケノコ!

(ピッ)





んっしゃ、留守電完了。

エントリーNO.050 ひろたか
【  本日ものぞみ号をご利用いただきありが】

 広川:ふぅ、なんとか新幹線に乗れたはいいけど、
    出張先の京都まで2時間半もかかるのか・・・何か暇だなぁ。
    そう言えば新幹線って通路のドアの上に車内表示器があって、
    案内とか新聞社のニュースとかが流れてるんだよな。ちょっと見てみるか。

     【        <読売新聞ニュース>昨夜】

 広川:お、さっそくニュースが流れてる。

     【ュース>昨夜横浜市内で女性が魔物に襲われ】

 広川:へぇ、物騒な事が起こるもんだなぁ。
    ・・・ってちょっと待て!「魔物」って何だよ?

     【内で女性が魔物に襲われたが、勇者が撃退し】

 広川:しかも「勇者」て!
    おいおい、もしかしてゲームの中にいるような勇者や魔物が実在するっていうのか!?
    うーん、気になるなぁ・・・

     【  ま も な く   新 横 浜   】

 広川:もう新横浜か。今のところ隣の席空いてるけど、誰か乗ってくるのかなぁ。

  (ウィーン)

 勇者:・・・・・・。

 広川:!!何か本当に勇者みたいな格好をした人が乗ってきたし!まさかこの人が・・・

 勇者:(席に座る)

 広川:しかも俺の隣かよ!

 勇者:ふぅ、昨日の魔物は手強かったな・・・

 広川:・・・どうやら本当にこの人が勇者のようだな。

 勇者:え、何で僕が勇者って分かったんですか!?

 広川:うわ、話しかけられた!

 勇者:僕が勇者だって分かると言うことは・・・さては魔王の手下だな!

 広川:違うよ!そもそも魔王とか知らないから!
    いかにも勇者っぽい服装してるし、今魔物倒したみたいな事言ってたから。

 勇者:あぁ、昨日桜木町駅のガード下でちょっとね。

 広川:・・・勇者の口から「ガード下」なんて言葉が出るとは思わなかったや。
    ってか、そもそも何で勇者がこの電車に乗って来てるんだ?

   (ウィーン)

 勇者:わっ、車掌さんが現れた!

 広川:モンスターが現れたみたいに言うなよ!

 車掌:ご乗車ありがとうございます。切符を拝見したいと思います。

 広川:えーっと指定券指定券、と。はい。

 車掌:7号車3番E席、京都までですね。ありがとうございます。

 勇者:はい。(シャキーン)

 広川:って何で剣を抜いてるんだよ!危ないどころの騒ぎでもなくなるし!

 車掌:おお、コレは素晴らしい伝説の剣!指定剣の提示、ありがとうございます。

 広川:・・・ってそれでOKなの!?何だよ指定剣って!

 勇者:JRが指定した剣を見せると、国内の特急・新幹線の指定席にタダで乗れる制度がありまして。

 広川:どんな制度だJRさんよ・・・

 勇者:いやぁ、日本全国で放浪の旅を続ける冒険者にとって、こんなにうれしい制度はないですよ。

 広川:電車で放浪の旅を続ける勇者ってのも初耳だよ!
    ・・・いや現実に勇者がいる事自体さっき知ったんだけどさ。
    ってか、指定席に乗れるって言っても、その席の指定券持ってる人がいたらどうするだよ?

 勇者:そういう時は遠慮して譲るようにしてますよ。

 広川:そこは謙虚なんだな・・・

 勇者:とは言えね、のぞみ号に乗って新横浜で空いてる指定席を見つければ、
    少なくとも名古屋までの1時間半は座って移動できる訳なんですねこれが。

 広川:聞いてないよそんな豆知識は!
    何だよ、その鉄道ファンっぽい使い方の裏技は。

   (ウィーン)

販売員:お弁当に、お茶はいかがですかー。

 勇者:わっ、車内販売の人が現れた!

 広川:だからモンスターが現れたみたいに言うなって!

 勇者:すみません、薬草くださ・・・あ、通り過ぎちゃった。

 広川:当たり前だよ!そんなもの車内販売で売ってる訳ないだろ!

前の人:・・・すいません、ちょっと席倒してもいいですか?

 広川:え?あ、はい。大丈夫ですよ。

前の人:(ギィィィ) ・・・・・・

 広川:・・いや、何隣の席との間に出来た隙間から首出してるんですか。

前の人:・・・そちらの方、勇者とかおっしゃってましたよね。

 勇者:はい、そうですけど。

道具屋(前の人):いらっしゃいませ、私は道具屋です!何かお求めのものはありますか?

 広川:この列車道具屋まで乗ってたのかよ!ってかちゃっかり商売始めてるし・・・

 勇者:幕の内弁当一つ!

 広川:さっきの車内販売で買えよ!むしろこっちで買うのは薬草の方だろ!
    ・・・ってかそもそも道具屋が弁当売ってるのか?

道具屋:はい、20000円。

 広川:売ってた!しかも驚異的なボッタクリ価格で!

 勇者:大丈夫、僕勇者だから結構お金持ってるんです。

 広川:・・・だったら普通に指定券を買ってほしい。

 勇者:さて、昼飯も無事手に入れた事だし、ちょっとここらでセーブでもするか。

 広川:いやセーブって何だよ!?

 車掌:お客様、車内でのセーブはデッキでお願いいたします。

 勇者:あ、すみません。(ウィーン)

 広川:しかもここでやるのはマナー違反なの!?いったいどういう行為なんだ・・・
    まぁいいや、くだらない事考えるのやめて俺も飯にするか。

 勇者:(ウィーン)さてと、弁当食べるか・・・
    わっ!おかかスライムが現れた!

 広川:ただのおにぎりだよ!何でもモンスターに例えないでくれ!



     【  ま も な く   名 古 屋   】

 広川:ふぅ、やっと名古屋か。

    (ウィーン)

???:フッフッフッフ。

 広川:これまた怪しい人が乗ってきたな・・・普通に角とか生えてるし。

???:(指定券をチラつかせながら)・・・そこのお前、どけ。

 広川:うわ、勇者が今座ってるのってこの人の席だったのか!
    どちらにしろ変な奴が隣に座る運命だったんだな俺は・・・

 勇者:やだ。

 広川:ってお前、誰か来たら退く主義じゃなかったのかよ!

 勇者:だってこいつ、日本を滅ぼそうと企む悪の大魔王ですよ?

 広川:そんな奴日本にいたのかよ!?ヤバイじゃないか・・・
    ・・・ってかそれにしても何で大魔王みたいなのまで新幹線に乗って来るんだよ。

大魔王:フッ、岡山駅の駅舎が新しくなったとかいうんで、ちょっと見に行こうと思ってな。

 広川:どんな理由だよ!そんな事する魔王がいるなんて初耳だよ!

 勇者:と、とにかく大魔王だろうが何だろうが、この席はどかないからな!
    僕にはこの指定剣があるんだ!

大魔王:何を言う、指定券を持っているのはこのワシだぞ!

 広川:・・・どっちが正義の味方なのかよく分かんないよ!
    はぁ、俺どうせ窓側だし、もはやどっちが隣に座ろうが関係ないや。気にしないでおこう。
    その間にニュースでも見るか。

     【          <中日新聞ニュース>】

 広川:名古屋近辺だから地元の新聞社のニュースが入ってるんだな。

     【日新聞ニュース>大魔王のHP758 MP】

 広川:って何でそんな情報が流れてるんだよ!

     【王のHP758 MP758 趣味:駅めぐ】

 広川:しかもMPも同じだし、ってか趣味まで流れてる!?

 勇者:何、HPたったの758!?チャンス!倒せるぞ!(シャキーン)

 広川:普通に剣を振り回すな!一応倒して欲しいけどここではやめてくれ!

大魔王:うわっ、不意打ちとは汚いぞ、勇者め!(シュッ シュッ)

 広川:大魔王はとりあえず指定券を振り回してるし・・・

 勇者:喰らえ、ギガスラーッシュ!(ズバババババッ)

大魔王:何を、灼熱の炎!(ゴォォォォォォ)

 広川:だから新幹線の車内で戦うなってば!

道具屋:へいらっしゃいらっしゃーい!
    勇者の勝利に賭けると1.5倍、大魔王に賭けると2.0倍だよー。

 広川:あんたも何の商売してるんだよ!下手したらお前の命も危ないんだぞ!?

 車掌:(ウィーン)わぁぁ!お客様、戦闘の方はデッキでお願いします!

 広川:止めさせろよ!!デッキとかそういう問題じゃないだ!
    ったく、正常な危機感を持ってる奴はこの車両にいないのか?

 勇者:ふっ、デッキに出るまでもなく勝ちましたよ。

 広川:・・・何か戦闘終わってたし。

大魔王:くっ・・・名古屋から乗車するからシャレて能力を758(ナゴヤ)に調整してきたのが大誤算だった・・・

 広川:そんな下らない理由で自分の身を危険にさらしてたのかよ!

 勇者:こうして日本の平和は守られた。しかし勇者の旅はまだまだ続く・・・

 広川:・・・こんなのがいる限り平和じゃない気がする。

 勇者:大魔王も倒した事だし、椅子倒してちょっと寝るか。

 広川:はぁ・・・やっと静かになるや。

 勇者:(ギィィィ)・・・!!

 広川:ん・・・どうしたんだ?

 勇者:椅子を倒した!僕のレベルが上がった!

 広川:何でだよ!!同じレベルが上がるなら大魔王を倒した時だろ!

 勇者:今度から伝説の剣でグリーン車にも乗れるようになった!

 広川:しかも何だその経済的レベルアップは!

 勇者:この剣で・・・ってあれ、剣はどこだ?

大魔王:くっ・・・最後の力を振り絞って・・・(バキッ)

 広川:いとも簡単に伝説の剣を!!・・・ってかまだいたのかよ大魔王。

 勇者:・・・うわぁぁぁ!僕の剣がぁぁぁ!フリーパスがぁぁぁ!

 広川:フリーパスとか言うな!

 勇者:しかも僕、その剣がないと能力がレベル1に戻っちゃうんですよ・・・

 広川:能力も経済力もその剣ありきだったのか、お前は!

 勇者:あーもう僕はどうすればいいんだ!

 広川:どうすればと言われてもなぁ・・・
    ん、待てよ、確か弁当食べる前にセーブしてたよな。
    よく分からないけど、それ使えば剣を失う前に戻れるんじゃないか?

  勇者:そ、それだ!ありがとうございます!

 広川:え、あ、どうも・・・何か役に立ってしまった。

 勇者:あっ、でも伝説の剣がないとリセットできないんだった・・・

 広川:もう知らねーよ!!


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