審査用紙です。0〜100点満点でお願いします
エントリーNO.021 blue violet
青田(以下青):よっ、柴田。最近ヒマ?・・・だな。お前なら。

柴田(以下柴):おい!いきなりそれはねーだろ!そうだけど!

青:ちょっとさー俺、土日で頑張って作ったものがあるんだよ。

柴:え?何なの?

青:箸だよ。

柴:え、橋?

青:そうそう。

柴:2日で作ったの!?

青:うん。1日1つで2日で2つ。

柴:2つ!? え?何百人で作ったわけ?

青:単位がおかしいよ!先生入れて2人だよ!

柴:は?そっちの方が単位おかしいよ!なんで2人なの?

青:いや、数百人もいたらごちゃごちゃするでしょ!

柴:まあ、ごちゃごちゃはするけど・・・

青:何なら今から持ってこようか?

柴:無理すんな!お前には無理だ!

青:無理じゃねーよ!・・・というかお前、その箸何グラムだと思ってんの?

柴:へ?グラムで?・・・え〜、20000000グラムくらいか?

青:何言ってんの?200グラムもしねーよ!

柴:お前こそ何言ってんの?だよ!何?つまようじかなんかで作ってるわけ?

青:そんな小さいものから作るか!木を削るんだよ!

柴:やっぱり木だよな・・・
 (は?1人?200グラム?意味わかんねーよ・・・)

青:そうだよ。
 (は?数百人?20000000グラム?意味わかんねーよ・・・)

柴:(もしかして青田、橋じゃなくて箸のこと言ってんじゃないのか?・・・)

青:(もしかして柴田、前にお前とゲームで泊まりで作った、
  『組み立て式レインボーブリッジ1/1スケール』の事言ってんじゃないのか?
   それで2人とかそういうのにツッコんでたのか・・・
   確かにゲーム内で数百人いたもんな〜
   けどあいつ、途中で寝ちゃって完成品しか見てないんだよな〜
   あ、しかもあいつが寝た反動で一回電源切れたし・・・)


柴:あ、あの橋じゃなくてその箸だったのか!

青:は?どういうこと?

柴:だからあの完成品がきれいなやつ!

青:(あ、やっぱり『組み立て式レインボーブリッジ1/1スケール』の事だったのか!)
  そうそう、それそれ!

柴:作るの大変だったんじゃないの?

青:いや、基本的に組み立てるから大変ってことはなかったけど。

柴:組み立てたの!?どうやって?

青:どうやってって普通にパーツとパーツを組み立ててだな・・・

柴:もういいよ!・・・え?でも2日したんだろ?

青:うんうん、2日だな。

柴:あ、やっぱり2日か・・・時間的には?

青:それが延べ8時間も・・・

柴:は?1つ4時間×2日もかかってんの?

青:1つ4時間ってなんだよ!1つしか作ってねーよ!

柴:さっき2つって言ったじゃねーか!

青:さっきはさっき、今は今!

柴:なんだよ!ややこしい奴だな!
  ・・・じゃあ「延べ」ってことは何人で作ったんだ?

青:え?2人だけど?
  (は?お前と作ったじゃん・・・)
 
柴:あ、先生と作ったんだったな。

青:お前「先生」ってバカだろ!

柴:なに!バカってせっかく教えて下さったのにその発言はないだろ!

青:大体寝てたじゃねーか!

柴:そんなこと言われても知らねーよ!

青:(は?こいつ寝てたことすら忘れてるのか?)
  お前、相当ボケてきたな!
  そのせいで1回電源切れたじゃんかよ!

柴:(え?俺のせいで電源切れた・・・?
   もしかしてあいつ、『組み立て式レインボーブリッジ1/1スケール』の事言ってたのか?)
  あ、ごめん。俺勘違いしてたかも。

青:(え?勘違い・・・?
   もしかしてあいつ、やっぱり箸のこといってたんだな!)
  あ、ごめん。俺も勘違いしてた。

柴:(え?あいつも勘違い?)
  ちょっと待って。今お前、何の話してる?

青:俺、『組み立て式レインボーブリッジ1/1スケール』の話してたんだけど。

柴:え?でも俺、土日はずっとおばあちゃんの家にいたけど?

青:は?ちょっと待って。お前こそ何の話と思って聞いてた?

柴:橋の話と思って。

青:あ、やっぱり箸のことね。

柴:うん。

青:じゃあまた最初から話すわ。

柴:どうぞ。

青:俺、土日で頑張って作ったものがあるんだよ。

柴:え?何なの?

青:箸だよ。

柴:え、橋?

青:そうそう。

柴:2日で作ったの!?

青:うん。1日1つで2日で2つ。

柴:2つ!? え?何百人で作ったわけ?

青:単位がおかしいよ!先生入れて2人だよ!

柴:は?そっちの方が単位おかしいよ!なんで2人なの?

青:いや、数百人もいたらごちゃごちゃするでしょ!


             (以下無限ループ)

エントリーNO.022 low_tension



−紀元前X000年、エジプト−










 アナト・ヘル王:消えろ。

  ニトクリス王:消えろ。

ツタンカーメン王:消えろ。




×××:な!?




 アナト・ヘル王:ここは、お前みたいな汚らしいヤツが居ていい所じゃないんだよ。

  ニトクリス王:そうだよ。神聖なエジプトを汚されたらたまったもんじゃない。

ツタンカーメン王:分かったらさっさと消えな。




×××:な、納得できないね!何で僕が出て行かなくちゃならないのさ!?




 アナト・ヘル王:うるせーぞこのアナル野郎!

  ニトクリス王:クリトリス野郎!

ツタンカーメン王:ザーメン野郎!




×××:何呼ばわりされてんだよ俺!
    つーかそれ、お前らのことじゃねーの!?名前的に!




 三人:うるせーっつってんだろ!(バキ・ボキ・バキ)




×××:ギャー!




  アナル王:バカが。

クリトリス王:おとなしく言う事を聞かねーから。

 ザーメン王:手前みたいなのは、クソでもして早く寝ろや。




    三人:アーッハッハッハ!!




















×××:クソッ・・・!





×××:あいつらを見返してやりたい!
    ・・・でも、どうすればいいんだ?
    俺は金も権力もないし・・・。




×××:あいつらはピラミッドという墓で権力を誇示してるって話を聞く。
    うーむ、俺がそこまで上り詰めれるかどうか・・・
















×××:…ハッ!?
    待てよ?
    ツタンカーメンの奴、確かさっき…

























『ザーメン王:手前みたいなのは、クソでもして早く寝ろや。』




『クソでもして早く寝ろや。』




『クソでもして』




『クソでもして』




『クソでもして』














































×××:…それだ!!






×××:分かったぞ!!
    俺、クソすればいいんだ!!












×××:あいつらの墓に対抗して、
    古墳ならぬ「古糞」を築きあげればいいんだ!








×××:我ながらいいことを思いつたぜ!
    古糞形は、あいつらのを模倣すればいいだろう。
    大体こんな感じだな。(砂に絵をかく)













    <完成予想図>





                うんこ
               うんこうんこ
              うんこうんこうんこ
             うんこうんこうんこうんこ
            うんこうんこうんこうんこうんこ
           うんこうんこうんこうんこうんこうんこ
          うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
         うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
        うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
       うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
      うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
     うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
    うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
   うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
  うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
 うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ



               ・←私      __」←スフィンクソ














×××:完璧!完璧だよコレ!
    自分の才能が恐ろしいよホント!
    よし、そうと分かれば早速作業に取り掛かろう!
    バカファラオ共なんか、すぐ追い越してやるぜ!






















(プリッ!)




 うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ

















(プリッ!)




  うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
 うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ

















(プリッ・・・)




   うんこうんこ
  うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
 うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ




















×××:くっ…!さすがにウンコが出なくなってきたな・・・!
    頑張れ!頑張れ俺!














(ブビョ!!)




       うんこうんこうんこうんこうんこ
      うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
     うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
    うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
   うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
  うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
 うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ











×××:やった!!何か一気にいっぱい出た!!
    音的に危なかったけど、出たから結果オーライだぜ!









×××:よーし!
    この波に乗るぞ!
    もう一発やってやるからな!
    そい!!
















(プスーーーーー)



                                    うんこうんこうんこうんこうんこ
                      うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
                うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
           うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
      うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
   うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
 うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ












×××:た、大変だ!!
    間違っておならをしてしまったし、
    しかもその風圧で古糞が煮崩れをおこしちゃった!!
    バランス悪!!
















×××:今度は反対の方向からおならをしなきゃ!
    待ってろよ俺の古糞!
    いっせーのーせ!
















(ブリブリブリ!!)




                                                    うんこうんこ
                                                 うんこうんこうんこう
                                              うんこうんこうんこうんこう
                                             うんこうんこうんこうんこうんこ
                                            うんこうんこうんこうんこうんこ
                                           うんこうんこうんこうんこうんこ
                                          うんこうんこうんこうんこうんこうんこ
                       うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
                 うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
           うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
      うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
   うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
 うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ








×××:ぬおー!!
    オナラするつもりがウンコ出しちゃったよ!!
    何だよこの右上の偏り具合は!!
    一体何を作ってるんだ俺!!














×××:…しょうがねえ、形は後で整えるとして、
    今は出せるだけウンコだしとこう!
    うん、そうだな!それが一番だな!
    よし、出すぞ出すぞ〜〜!!
    …そい!!













(・・・・・・)












×××:な、なんのこれしき!
    今すぐ出してやるから!安心しろ!
    そい!!










(・・・・・・)










×××:…なんてこった!!
    ここまで来たのに、本格的に出なくなってきた!
    いつの間にか俺は弁のピークを迎えていたというのか…!?(肛門を噛みしめる)
    クソッ!!
    出ろ…!!出るんだッ…!!















(ゴロゴロゴロゴロゴロ…!!)














XXX:よっしゃ来た!
    おなかがいい感じに緩くなってきたぜ!













(ゴロゴロゴロゴロゴロ…!!)













XXX:このままウンコが出てくれればかなりの権力誇示が期待でき

(ピカッ!! ゴロゴロゴロゴロゴロ…!!)

XXX:アレ?

















(ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア)


































轟く雷鳴は、砂漠に雨をもたらした。




言葉を失い、立ち尽くすXXX。




もちろん、パンツははいていない。











                                       
                                        
                                            こうんこうん
                                        こうんこうんこうんこうん
                                 んこうんこうんこうんこうんこうんこうん
                            こうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこう
                  うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
      こうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ
 うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうん




















XXX:俺の古糞が…
    みるみる溶けている…
    もうダメだ…
    何もかもお終いだぁぁああぁああぁ…















































































クソ解け水が、滔々と小川を流れています。







春はもう、すぐそこです。

エントリーNO.023 サンザンヒーローズ
B:あ、腹減った。レストランに行こう

(ウィーン)

A:いらっしゃいませ、ナメック星人ですか?

B:え?何ですかナメック星人ですかって

A:あ、失礼しました、何名様ですか?

B:ありえない言い間違えしましたねあなた!俺の顔が緑色に見えたんですか?

A:若干、若干です

B:若干じゃないよ!黄色人種だろどう見ても!

A:あぁどう見てもイエローモンキーですね

B:失礼だっての!

A:大変失礼しました、で、何様ですか?

B:「名」が抜けてるよ!すごい感じの悪い問いかけになってますよ!「何名様ですか」でしょ?一人ですよ一人

A:あ、一人ですか・・・一緒に食べましょうか?

B:いや何でアンタと食べなきゃなんですか!別に寂しくないから!

A:そうですか、では席のほうこちらになります

B:はい・・・あれ、相席ですか?

A:はい

B:え、でも混んでないじゃないですか

A:いやウチの収納名人の店長の命令でですね、一つのテーブルに空きがあると何かで埋めたくなってしまうんですよ

B:別にわざわざテーブルをキッチリ満席にしなくてもいいでしょ!

A:お客様をコンパクトに収納したいようでして

B:客を収納しきれない洋服みたいに言うな!

A:じゃあわかりました。今は幸い店長がゲーセンで遊んでいるので空いているテーブルに座っても構いません

B:店長遊びに行ってるのかよ!

A:ではご注文のほうお決まりになられましたらこちらのボタンを押してください

B:わかりました

A:そして押したら「押しましたよ」と大声で叫んでください

B:ボタンを押す意味は!?

A:ありません

B:じゃあ何でボタンがあるんだよ!

A:レストランでメニューが決まったらボタンを押す。これはレストラン界の暗黙の了解じゃないですか

B:ボタン押しても何も起こらなかったら了解もクソも無いだろ!いいですよ今決めますよ!

A:そうですか

B:えーと・・・この○○クリームコロッケの○○って何ですか?

A:これは日替わりになってます

B:へーそうなんですか、今日は何ですか?

A:味噌クリームコロッケです

B:あぁいいですねカニ味噌ですか

A:いえ八丁味噌です

B:まんまかよ!でも意外にうまそうだな、それにしようかな

A:では味噌をクリーム状に練ってコロッケにしたものをお一つ

B:ほんとにまんまじゃねぇか!味噌をカラッと揚げただけかい!

A:いえ意外と水分多いんでグジャグジャです

B:マイナスだよ!いいよ別のにするよ

A:ではお決まりになられましたらこのボタンを押してください

B:意味無いんだろ!?どうしてそう押させたがるんだよこの店は!

A:では逆に聞きますがあなたは人の家にお邪魔するときインターホンを押さないのですか?

B:いやそりゃ押すけど

A:・・・ね?

B:答えになってねえよ!それとそれとは全く押す意味が違ってくるだろ!押しても意味無いものを押させるなっての!

A:押すことによって「うわー意味無く押してる馬鹿がいるw」と私たち従業員のストレス発散になりますので

B:客がストレス溜まっちまうだろうが!

A:・・・っは!

B:今気付くな!店長も従業員も皆馬鹿か!

A:お客様!失礼ですけど私は中学1年のときに漢字検定6級を取得しておりますが?

B:小学レベルじゃねえか!

A:ギリギリ合格でしたけどね

B:もうバカ確定だ少なくともお前は!いいよここで決めるから

A:かしこまりました

B:・・・お?この「意外!おにぎりセット」って何ですか?

A:具に意外なものを入れてあるおにぎりのセットです

B:へー何が入ってるんですか?

A:イチゴです

B:イチゴ!!?おにぎりに?うまいんですか!?

A:最悪です

B:食べさすな!じゃあ何で商品として出すんだよ!

A:あまりのまずさに「逆に出しちゃえば?」と店長が

B:あのゲーセン野郎!何の賭けに出ちゃったんだよ!

A:売り上げダントツで最下位です

B:だろうな!売っちゃったからにはそういうことになっちゃうよ!

A:「孵化1ヶ月前の卵のゆで卵セット」にも負けましたからね

B:ちょっと待て!何だ孵化1ヶ月前の卵って

A:殻を割ったらひよこになりかけの物体がデロっと出て来ます

B:グロい!しかもセットだと!?そんなもんおかずにご飯なんか絶対食べれねえよ!

A:若若鶏肉です

B:若すぎるよ!この世に出てきてないんだもん!それでもイチゴおにぎりに勝ったの!?

A:「孵化1ヶ月前の」の部分を言い忘れちゃいまして注文された方がいました

B:肝心なトコ説明してねえのかよ!頼んだ客がかわいそうだよ!

A:いやー、人が泡吹いてぶっ倒れる所初めて見ましたね

B:やっぱり倒れたか!そんなの出すなよ!そうだ、あなたのお勧めとか無いんですか?

A:私のお勧めですか?そうですねー、サンプルセットですかね

B:食べれないだろ!ただジーっと眺めてろってか!

A:ものっすごいリアルなんですよ?

B:余計食欲そそっちまうだろ!大体何のサンプルセットなんですか!

A:孵化1ヶ月前の

B:卵かよ!リアルに作るなそんなの!逆に食欲無くなるだろ!

A:そこへご本人登場とゆで卵セットを持ってきますんで

B:もう帰る!

2人:ありがとうございました

エントリーNO.024 ライジングブルー
青:・・・お、どうやらここですね。 すいませーん、今日ここで取材することになっていた雷神テレビの青澤ですが・・・。

昇:ええ、今日はよろしくお願い致す。 この「スーパー戦国」を取材してもらえてうれしいでござるよ。

青:……うぁーーーーっ! ちょっとちょっと!

昇:ん? どうしたでござるか? ・・・あ、もしかしてこの話し方ですか?
  ごめんなさいね。すぐ出ちゃうんですよ。

青:いや、それもそうなんですけど・・・。 ・・・・・・何であなた鎧を着てるんですか?

昇:おお、さすが青澤さんだ! 細かいところに気づきますねー。

青:いや全然細かくないでしょこれ! これで細かかったら番組30分じゃ足りないですよ!?
  とにかくこの鎧はどういうことなんですか!

昇:あ、この鎧? これはね、店長である私が大の歴史好きなもんでね。
    これをスーパーに活かせないかということでこの信長タイプの鎧を制服にしたんですよ。

青:この鎧が制服なんですか!? 完全に活かす方向間違えてるでしょう!
  確かに外からよく見たらこのスーパー至る所に武士がいるじゃないですか!

昇:大丈夫、心配しないで。 テレビ的に信長がダメだったら秀吉とか光秀の鎧も用意したから。

青:着てた人物どうこうじゃないんです! もっと深いところにある理由でアウトです!
  …初めて見ましたよ、こんなに戦国時代に重点を置いたスーパーなんて。

昇:そうでしょう。とにかく今日は取り上げていただいてありがとうございます。

青:え、ええ・・・。 じゃあいつも聞いているお決まりの質問があるので答えてもらっていいですか?

昇:そうなんですか。どんな質問なんです?

青:えっとですね・・・、この店の自慢なんてものはありますか?

昇:おお、良く聞いてくれましたね。 ウチの店ではお会計への工夫が自慢なんですよ。

青:お会計ですか。 あ、それは良いと思いますよ、レジ打ちが早いみたいな事ですか?

昇:違います、全然違いますよ。 お主、もうちょっとよく考えないと。

青:わ、そこでお主とか使われると腹立ちますね。 でもまあ早速見せてもらっていいですか。

昇:わかりましたお見せしましょう。 じゃああのー、普通のレジとの比較っていうのをしてみたいんで、
  青澤さんちょっと普通のレジがどういうのかってやってみてもらって良いですか?

青:あ、そういうことですか。 僕もこの仕事長くやってますからレジくらいはできますよ。
  じゃあここのレジをお借りしてやってみますね。 あ、ちょっとそこの武士さんどいてもらえますか。すいませんね。

     〈青澤、レジへ移動〉

昇:すいませーん、じゃあこれお願いします。

青:あ、いらっしゃいませ。 105円が一点、480円が一点、398円が一点。
  会計983円になります。・・・はい、1000円からお預かりします。
  レシートはお使いになりますか? ・・はい、それではおつり17円のお返しです。
  ありがとうございましたー!

昇:・・・あー、まあね、お主もなかなか上手いとは思うんですけどやっぱりちがうでござるな。

青:そうですか、ただ人をバカにする時だけ武士になるのが無性に腹立ちますけども。

昇:とにかくウチの店ではちょっとレジが違うんですよ。

青:そうなんですか。 じゃあ次はあなたが実際にやってもらっていいですか?

昇:わかりました。ではさっきの僕みたいにレジに入ってきてください。

青:わかりました。商品を入れてと…。うわ、何か織田信長が吹き出しで「特売だよ!」っていってる値札がありますね。

昇:あ、それは特売品がすぐわかるように付けてるんですよ。

青:そうですかやはり腹が立ちますねー。まぁとりあえず品を入れてと。じゃあこれお願いします。

昇:「いらっしゃいませー。」

青:あ、ここまでは同じなんですね。

昇:「105石が一点、480石が一点、398石が一点。合計983石になります。」

青:単位おかしくなってますよ! 「石」って米の単位でしょ!
  金のかわりに米渡すんだったらただの物々交換じゃないですか!
  普通に983円で良いんでしょ? じゃあ1000円お願いします。

昇:「はい、それでは1000円頂戴します。 おつりは17条の憲法となっております。」

青:別にいらないですよ! お釣りで役人の心構えを貰っても困りますよ普通!
  そもそも17条の憲法って戦国時代じゃ無いでしょう! 飛鳥ですよ、それ飛鳥!

昇:「レシートは矢に結びつけて飛ばすことにします。」

青:わざわざそんなことしなくていいです! 数十センチの距離なんだから手渡しでいいですよ!

昇:まあこんな感じの流れかな。 ここは数字獲りに行きましょう。

青:絶対取れないですよ! 何でこんなレジに商品を通さなきゃいけないんですか!

昇:何だと! 初めましての分際でこのスーパーのモットーをバカにするのか!?

青:じゃあ質問させてもらいますけど、こんな戦国時代っぽいスーパーにするメリットって何ですか?

昇:そんなのたくさんあるよ! だからこういう風にしてるんじゃないか!

青:例えばどのような?

昇:例えば……お客様から声をかけられた時の対処が効率的になることだ。

青:本当ですか? じゃあ僕がお客様の役をやってあなたに声をかけたらちゃんと対処してくれます?

昇:もちろんできるよ! ためしにやってみればいいじゃないか。

青:じゃあわかりました。僕がお客さんとして話しかけますからね。



青:すいませーん、ちょっと聞きたいことがあるんですけど……。

昇:はい、どうしました?

青:あのー、ノートがどこに売ってるのかわからなくて……。

昇:「接客モットーその1! 【疾きこと風のごとく】!」
  ノートでしたらこちらになります!!

青:なるほど! 素早く案内した方がお客様にとっても良いですもんね!

昇:………………………。

青:あれ、何で動かないんですか? 風のごとく売り場に行きましょうよ。

昇:鎧が重くて動けない!

青:やっぱりその制服ダメじゃないですか! わざわざ着てる意味がわからないですよ!
  鎧を脱げば済むことじゃないですか。

昇:「接客モットーその2! 【静かなること林のごとく】!」
   追い込まれたら黙り通す!

青:何黙ってんすか! そんなモットーがある時点でダメなごとしですよ!

昇:「接客モットーその3!  【侵略すること火のごとく】!」
   恥ずかしさが火のように侵略する!

青:今度は何で照れる! しかもそれモットーとして全く機能してないですか!
  恥ずかしくなるモットーって意味わかんないですよ!
  とにかくゆっくりでも良いですからノートがある場所に連れて行ってくださいよ!

昇:「接客モットーその4! 【動かざること山のごとし】!」

青:動けよ!! ただでさえ鎧で動けないのにそれをモットーにまでするんですか!
  やっぱり全然良いところないじゃないですか。 こんなんじゃ良いところ全く放送できないですよ。
  もっとなんかこう、全国的にアピールできることは無いんですか?

昇:他にですか!? えー、あ、じゃあセキュリティだ! 万引き犯とかを上手く追い返せるようになってるんですよ。

青:おお、そういうのですよそういうの! じゃあ僕が万引き犯だと仮定して対処してもらえますか?

昇:わかりました。 お願いしますね。




青:よし、これくらいならバレないだろう。取っちゃおうかな。

昇:「接客モットーその5! 【取らぬなら 取るまで待とう 万引き犯】!」

青:お、徳川家康ですか。 確かにすぐ捕まえるのは良くないって前のスーパーでも聞きましたよ。

昇:この場合「【取らぬなら 取らせてみよう 万引き犯】」っていうのを使っても良いんだけどね。

青:秀吉はダメですよそんなの! 何で逆に店員が協力してるんですか!
  ちょっと、これもダメになりかけてきましたよ! なんか家康みたいなもう一押しありませんか!?

昇:大丈夫。まだ残ってるからそれを紹介しましょう。
  じゃあとりあえずあのー、万引きするかしないか迷ってるみたいな状況にしてもらえます?

青:まだあるんですね? じゃあ言うとおりにやりますよ。



青:…でもやっぱり取るのやめようかな…。どうしようかな…。

昇:むっ、取るか取らないか迷っていると見えた。
  「接客モットーその6! 【取らぬなら 帰ってしまえ 万引き犯】!」

青:何で帰しちゃうんですか! 取る気のない人がみんな帰ることになりますよ!

昇:でも信長の内容よりちょっと優しい内容になってるところがお客様への真心を表してるだろ?

青:確かにちょっと優しくなってますけど! どっちにしろそんな真心じゃダメでしょう!

昇:そっか。じゃあもう一回やってくれる? 別のモットーを用意するから。

青:もう一回ですね。わかりました。

青:どうしようかな……。 取っちゃおうかな……。

昇:「接客モットーその7! 「【取らぬなら 買い上げてしまえ シャチョーサン】!」

青:その外人は誰なんですか! もはや戦国時代関係無くなってるじゃないですか。
  もうここまでやってもダメなら放送できないですよ。 申し訳ないですが無理ですわ・・・。

昇:そうですか・・・。でも良いんです。 このスーパー今日で閉店なんですよ。

青:………はい??

昇:いやあ、取材が決まった直後に決まったことだったものでなかなか言い出せなくてね。
  今度隣にできる「スーパー雷神」に攻め込まれて今日で退陣することになったんですよ。

青:……つまり、この「スーパー戦国」は「スーパー戦国時代」を生き残れなかったってことですね。

昇:………まあそうなるよね……。

エントリーNO.025 バーソロミュー教団
3月15日




前島:なぁ来栖、ちょっと協力して欲しいことがあるんだけど

来栖:なんだよ前島、改まっちゃって。

前島:実は…宇堂っているだろ?4組の。
  俺、アイツに復讐したいんだ…

来栖:復讐?どうしたんだよ、なんか嫌なことでもされたのか?

前島:(沈黙)

来栖:おいどうしたんだよ、まえs

前島:俺はなぁ!!あの宇堂の野郎に、幾度と無く非道な行為をされ続けたんだ!!
  俺はあの日の事をしっかりと覚えているんだ!!
   あれは……えーと、いつやったっけ

来栖:忘れてるやん!

前島:バカ野郎、俺が非人間的な扱いを受けたのはたった一日に留まらない。
  例えば何日にも渡り、上靴に画鋲を入れ続けられたんだ…

来栖:それは酷いな…

前島:更には、「いつかお前の足から血を出してやる」とまで言われて…

来栖:酷ェ…最低だな宇堂

前島:これだけじゃねぇ。
   給食の時間なんか、俺のシチューに赤ワイン入れ続けられて…

来栖:まろやかになってるやん!!

前島:更には、「いつかお前のシチューからコクを出してやる」とまで言われて…

来栖:むしろ親切じゃねぇか!!
   残念ながら俺には、宇堂のウザさがそんなに見出せなかったわ

   前島:まぁお前にも、いつか宇堂のウザさが分かる日が来るさ。
   だからその日まで一緒に、俺と北京を目指そうぜ!

来栖:なんでお前とオリンピックで頑張らなきゃいけねぇんだよ!!

前島:そういうのはさて置き、とりあえず俺は宇堂への復讐パターンを、紙に書いてきたんだ。
 これの中から効果的なものを実行しようと思う。聞いてくれねぇか?

来栖:ちょっと待てって。なんでわざわざ、春休み前のこの時期に復讐なんか考えてんだよ。
 どうせ春休みになったらアイツに会うこともなくなるのに。

前島:お前は分かってねぇなぁ…。いいか?こんな噂話があるのを知ってるか?
 「3学期の終業式の日にウザイ奴に復讐すると、された側はシチューにワインを入れなくなる」って噂だ。

来栖:どんだけお前に当てはまる噂なんだよ!!どうでもいいわそんな噂!

前島:おいバカかお前!?噂でもなんでも、シチューにワインを入れられなくなるなら、俺はなんだってするぞ!?

来栖:もっと酷い仕打ちいっぱいあるだろ!!画鋲よりワインの方が入れられたくないのかよ!

前島:とにかくだ!この噂を信じて、俺は北京を目指すからな!

来栖:もうオリンピックはいいんだよ!!

前島:さーてとりあえず、お前には、俺の考えた超とって置きの作戦を聞いてほしい。

来栖:…まぁ、聞くくらいならいいけど…

前島:いいか、最初の作戦だ。
   その名も、「授業で習ったことを生かそう大作戦」

来栖:……少々知的な作戦と捉えていいのだろうか。

前島:これはその名の通り、先生に教えてもらったことを生かす作戦だ。
 先生は、「何事も、予讐と復讐が大事だ」って言ってた。
 つまり、復讐をする前にまず予讐をやることが大事なんだ!!

来栖:…お前はまず国語のお勉強からスタートだな

前島:しかーし!予讐=本来の目的の前にやらねば意味が無い。
  つまり、タイムマシンを作って、俺が虐められる前に戻って、宇堂の祖先を懲らしめたらいいと思うんだ!!

来栖:どうせなら宇堂懲らしめておけよ!!先祖懲らしめても多分一緒だよ!

前島:宇堂の先祖を懲らしめた後、現世に帰ってきて復讐だ!

来栖:お前の理論だと、予讐したんだったら復讐しなくていいことになるんだよ!!

前島:うわーこの作戦また失敗かー

来栖:また失敗って…この作戦前にも実行したことあんのか?

前島:あぁ、でも復讐するつもりが間違えて復習しちゃって、テストで満点取ったんだぜウヒヒ

来栖:…さぁ、帰るか。

前島:待って待って待って!!まだあるんだって!
  復讐の方法、いっぱいあるんだって!

来栖:何だよどうせ似たのばっかだろ…

前島:いいかよく聞け、次に俺が思いついたのは、その名も「落とし穴大作戦」だ!
 この作戦はかなり複雑だから、よく聞けよ!

来栖:…落とし穴掘ってりゃいい話だと思うんだが…

前島:まず、運動場にでっかい穴を掘る。
  で、その上に葉っぱを乗せて、掘ったときの砂をかぶせる。
 どうだ、すげぇだろ?

来栖:この時代に古典的な落とし穴を復讐に用いるお前の勇気がすげぇわ。

前島:そして、落とし穴まで宇堂を先導するわけだが、ここ重要なポイント!
 ここ、ここよ!ミニテストに出るからね!

来栖:うるせぇよ!!とっとと話せ!

前島:普通に先導しても怪しまれるから、ここでちょっとコメディタッチな先導方法を紹介する。
  ここね、ここすっごい重要だから!期末試験に出るからね!

来栖:だからいちいちうっせぇんだって!
  どんな風にコメディタッチにするんだよ

前島:ななな、なんと、サザエさんのエンディングの要領で宇堂を先導したいと思います!

来栖:……はぁ!?

前島:俺がサザエさんで、宇堂がカツオ君な!
「サーザエーさんサザエさーん サザエさーんは愉っ快だっ、なーぁぁぁあああああああああああああ カーン」

来栖:…それだとまず後ろ向いたお前が落とし穴に落っこちるんだよ!!

前島:うっわー予想外だわそれー

来栖:むしろ後ろ向きで怖さ倍増だよ!!

前島:よし、仕切りなおしだ。もう一つ方法がある。
 その方法とは…ここ重要だかんね!センター試験出るよ!

来栖:もう重要度のグレード上げはいいんだって!!

前島:もう一つの方法とは、俺が落とし穴の中で待ち構えることだ!

来栖:………詳しく聞こうか。

前島:いいか?俺が中にいることによって、落ちてくる宇堂をどうにでもできるわけだ。分かるな?
 蹴りを入れる事だって出来る、カンチョーすることだって出来る、
   塩コショウでおいしく召し上がる事だって出来るんだ!

来栖:…あ、そう。

前島:いい方法だと思わねぇか?

来栖:いいかよく聞け。
 宇堂が落ちてくる→と同時に砂も葉っぱも降ってくる→お前が埋もれる。

前島:わちゃー

来栖:埋もれたお前の上に宇堂が落ちてくる。

前島:うおー

来栖:葉っぱや砂がクッションになり宇堂は助かる

前島:チュビーン

来栖:砂と葉っぱと宇堂に乗られたお前は窒息する。

前島:うぽぽーい

来栖:これで宇堂の知らぬ間のお前へのいじめが成立してるわけだ。

前島:いぇーい!!

来栖:いぇーいじゃねぇよ!!大体、お前が入っちゃうとどうやって宇堂を落とすんだよ!!

前島:そうなったら今度はお前がサザエさんの要領で

来栖:じゃぁ俺と宇堂が落ちて結局お前がさっきの2倍苦しむじゃねぇか!!

前島:なっるほどぅー

来栖:…さぁ、帰るか。

前島:待って待って来栖!待っておくんなましー!

来栖:……もう、何か他のまともな作戦無いのかよ!

前島:じゃぁ他には……「マラソンでゴールの約束をしたのに途中でほったらかす大作戦」

来栖:そういう地味な復讐でいいのかよ!!

前島:結構傷つくことあるぜ?

来栖:ゴールの後ちょっともめるくらいだよ!次!

前島:「100円だと思って拾ったらビールのフタだった大作戦」

来栖:ちょっとがっかりする程度じゃねぇか!!
  つーか作戦立てようが無いわ!次!

前島:「宇堂が予告を見る前にチャンネルを変える大作戦」

来栖:ワクワク感が消えるけども!
  毎回毎回一緒にテレビ見てたら邪魔だろ!次!

前島:「サンタさんが靴下履いて帰った大作戦」

来栖:俺はお前と大喜利やりたいんじゃねぇんだよ!!

前島:「100m走を途中まで一緒に走って後はほったらかす大作戦」

来栖:100mならそんなに嫌じゃないだろ別に!次!

前島:「宇堂のカレーにリンゴを入れてコクを出す大作戦」

来栖:もうお互の給食にコク出し合ってりゃいいじゃねぇか!!
  あー、もう付き合ってらんねぇ、俺帰るわ。じゃぁな。

前島:あ、おい待てよ来栖、そっちにはさっき俺が試しで作った落とし穴が....

(ドォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオン)





--------------------------次の日-----------------------------







来栖:なぁ宇堂、ちょっと協力して欲しいことがあるんだけど

宇堂:なんだよ来栖、改まっちゃって。

来栖:実は…前島っているだろ?2組の。
 俺、アイツに復讐したいんだ…

宇堂:復讐?どうしたんだよ、なんか嫌なことでもされたのか?

来栖:なんでもいいからとりあえず復讐したいんだ…
 だから俺と一緒に、アイツのシチューにワインを入れようぜ...

エントリーNO.026 暗黒天国
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
担任:はい、それでは試験を始めてください。

僕の名前は春風和也。
今回の中間試験で、僕は家庭教師の大谷ハナ先生とある約束をしたんだ。
それは、僕が中間試験の国語のテストで100点を取ったら、ハナ先生が僕とデートしてくれるっていう約束なんだ!
僕はハナ先生とのデートの為に、これまで死ぬほど国語を勉強してきたんだ。
デートの約束をしてからと言うもの、ハナ先生は僕に数学と世界史しか
教えてくれなかったけど、国語は自分一人で一生懸命頑張ったよ!
部屋で4時間、お風呂で2時間、トイレで6時間、国語の関先生には20万円。
とにかく出来る限りの努力は全部やったよ!
さて、そうこうしているうちに5分も経過しちゃったよ・・・
早速問題に取りかからなくては・・・

問1:美味そうなのはどっちだ!?記号で選べ!
A、卵   B、玉子

僕の恋は破れた・・・
とりあえず、勘に頼るしかない。
ここはAにしておこう。
さて、次の問題は・・・

問2:お前の好きな四字熟語を書き連ねろ!

これは本当に国語の試験なのか!?
まずそれ以前に「書き連ねろ」ってどれほど書けば良いんだろう・・・
とりあえず、「一網打尽、公私混同、魑魅魍魎」と書いておこう。

問3:どれが好き?
   A、胸   B、尻   C、経済力

3つ目がやけに生々しい!
ところでこの問いに正答があるのか?
・・・とりあえずAにしておこう。

問4:どっちが敬語?
A、豆腐   B、お豆腐

だいぶ国語らしくなったけど、まだまだ改善の余地がありすぎるよ!
問題の質があまりにも低いからね。
これは当然Aだよ!
こういうものはできるだけ推敲して、短くてわかりやすくするのが正しいんだ!

それにしても、試験問題は難しいなぁ・・・
あれ、教室のドアの外からハナ先生が覗いている。
僕の応援に来てくれたのかな?
堂々と教室に入ってきたけど、試験官の先生とクラスメイトのみんながキョトンとしてるよ。
あ!ハナ先生に消しゴムを取られた!
先生、返してよ!
盗むのは僕のハートだけにしてくれよ!
先生は大変なものを盗みすぎだよ!
ルパンも真っ青だよ!
でも、そんな僕に対する意地悪が先生の僕への愛なんだよね。
なら、僕はその愛にテストの成績で答えてみせるよ!
だから先生、僕の事を見守っていてね。
・・・。
たった今試験官の先生が不法侵入で警察を呼んだみたいだけど、ちゃんと獄中から見守ってくれるよね?

さぁ、そうこうしているうちに試験の時間はあと5分。
ラスト1問を全力で解いてみせるぞ!

問5:夏目漱石の「こころ」を全文書いてください。

これは一体どんな超人へ向けての挑戦状なんだ!?
1回呼んだ事があるけど、はっきりとは覚えてないよ!
・・・よし、先生とのデートのためだ、やるしかない!

先生:うほっ、いい男!
私:どうしよう!先生と私、セン×ワタのカップリングが成立しちゃうよ!
K:何を言うか!?先生は俺のものだ!
静:そんな!あなた方がそんな関係を育んでいたなんて・・・
先生:違うんだ!静、これには深い訳が・・・
静:絶望した!ガチホモの貴様らに絶望した!

これで完璧だ!
最後に先生が死んだような気もするけど、きっとこの後、静にがんもどきとコンニャクを交互に投げつけられて死ぬんだろう。

これで全部の問題が解けたぞ!
これで100点満点間違いなしだ!


〜数日後〜

テストが帰ってきたよ。
僕の成績を見てよ。


2年3組25番 春風和也

問1:A・・・○(Aは25票、Bは14票だったので、Aが正解です。)
問2:一網打尽・・・○(「打尽」というフレーズがたまらないですね。)
公私混同・・・×(先生が知らない四字熟語を知っているなんて、生徒のくせに生意気です。)
魑魅魍魎・・・×(上に同じです。)
問3:A・・・○(先生もおっぱいは大好きです。)
問4:A・・・○(こういうものはできるだけ推敲して、短くてわかりやすくするのが正しいのです。)
問5:先生:うほっ、いい男!
私:どうしよう!先生と私、セン×ワタのカップリングが成立しちゃうよ!
K:何を言うか!?先生は俺のものだ!
静:そんな!この方達がそんな関係を育んでいたなんて・・・
先生:違うんだ!静、これには深い訳が・・・
静:絶望した!ガチホモの貴様らに絶望した!
×(内容が1つも合っていません。ただ、こういう「こころ」も面白そうではありますね。)

60/100点
配点:1問20点(問2、問5は完全解答で20点)


残念ながら満点は取れなかったよ・・・
でもね、頑張ったご褒美に、先生が消しゴムと財布を返してくれたよ!
財布さえ返ってきてくれれば、この際中身はどうだっていいよ!
ハナ先生、これからも僕にたくさん勉強を教えてね!
もし僕が東大に合格して、先生が出所した時には、結婚してください!

エントリーNO.027 鸚鵡神
嬰:ブ〜ンブ〜ンブ〜ン〜

武:ストップ!!!

嬰:キーーーーー!

武:っていうより3秒前に止めてください。

嬰:止めちゃったよ!!!普通にストップでいいだろ!

武:あ〜、ではちょっとちょっとバックして前に出てください。

嬰:じゃあこのままでいいだろ!!

武:え〜、今日は『R・H・K』のどれですか?

嬰:え〜それは、『レギュラー、ハイオク、軽油』ってことですか?

武:『レギュラー、補欠、観客』です。

嬰:それ野球だろ!!!そっちのレギュラーじゃないから。

武:あぁそうか。『レギュラー、ハイオク、軽油』です。

嬰:じゃあ、Rで。

武:レントゲンで。

嬰:レギュラーだろ!車のレントゲンなんかとらなくていいよ。

武:あの、今サービスしてましてですね、レギュラーの値段で軽油が出来ますけど。

嬰:サービスになってねーよ!!サービスしなくていいから。

武:そうですか?今なら、レギュラーを自分で入れられますが。

嬰:だからサービスになってねーよ!ってかそれだったらセルフ行くわ!!!

武:じゃあどうします?

嬰:だから、レギュラー満タンで。

武:わかりました。レギュラーカンタンで!

嬰:楽するな!!レギュラー満タンで!

武:醤油満タンで!

嬰:ありがて〜よ〜。って灯油いれろ!!!

武:はいはい、豆腐入れますよ。

嬰:「冷やっこ」の出来上がりってバカ!!!さっさと入れろ!

武:わかりました。 軽油入りま〜す!

嬰:だから、ぼったくりだろ!!! レギュラーだって!

武:笑っていいとも!に新レギュラーが入りま〜す!

嬰:関係ないだろ!!!

武:あっ!窓ガラスふいてもよろしいでしょうか?

嬰:じゃあ、お願いします。

武:ふ〜〜〜ふ〜〜〜〜〜〜

嬰:そっちの「吹く」かい!雑巾かなんかで拭けよ!

武:あっかしこまりました。(何かをつけなから拭く)

嬰:何をつけてるんですか?

武:あっこれですか? ドモホルンリンクルです。

嬰:なんでだよ!人の肌じゃないんだから。

武:中古車です。ドモホルンリンクルを使いました。・・・新車になりました。

嬰:なるわけないだろ!!!

武:でもお客様の車って汚いですね。

嬰:失礼じゃねーか?

武:気持ち悪い...

嬰:はぁ?じゃあどこだか言ってみろよ!

武:ミラーがねぇ。

嬰:ミラー?ミラーってみんな一緒だろ!

武:じゃあ、ミラー覗いてみ!

嬰:え?(覗く)

武:ほら!そこに写ってるやつ気持ち悪いだろ!

嬰:もっと失礼だろ!!!!

武:じゃあ洗ってキレイにしますね。

嬰:ああ、洗車ですね。

武:洗顔。

嬰:やかましいわ!洗車ならやりますよ。

武:かしこまりました。
  あの〜、洗車はですね、エステ、マッサージなど合わせて60分コースでよろしいですか?

嬰:だから人じゃないって言ってるだろ!水洗いでいいですよ!

武:わかりました〜。

嬰:わかってんのかよ!

武:あっ!

嬰:ん?

武:あっ!あっ!あっ!あっ!

嬰:何やってるんすか?

武:ミス洗いしてます。

嬰:水洗いだよ!!!!!

武:傷だらけになりました。

嬰:ふざけんなよ!!

武:さすが中古ですね。

嬰:お前がそうしたんだろ!

武:顔の中古ですね。

嬰:うるせー!!!!!

武:私がガソリン入れる前にあなたが力入れてどうするんですか?

嬰:別にうまくないからね!ってかガソリン入れて車もきれいにしろ!

武:はいはい、イソジン入れますよ。

嬰:それ、喉がきれいになるだろ!もういいよ、俺、帰るわ!

武:もう来いなんて言わないよ絶対〜

嬰:それマッキーだから!もうこんなとこ一生来ないからな。

武:待ってください!

嬰:は?

武:僕は、いつもそうやって客に逃げられてばっかりなんです。

嬰:・・・

武:本当は、一生懸命やっているはずなんですが…

嬰:・・・

武:だからもう一度チャンスをください!

嬰:・・・そうなのか。じゃあもう一度ちゃんとやってくれよ。

武:はい。 僕はどんなときもどんなときも・・・

嬰:・・・

武:僕が僕らしくなるために〜

嬰:だからマッキーだろ!!!!!!!!!!!!もういい加減にしろ!どうなってんだ!

武:だってここ、セルフ式ですから。

嬰:先に言え!!

エントリーNO.028 フローライト
審査員:次の方、どーぞ



デレッデレッデレ



受験者:イヤッホー

審査員:入室字は蟹股でね

受験者:あっ、はい。すいませんでした

審査員:そこら辺は結構厳しいよ

受験者:分かりました・・・

審査員:でも「イヤッホー」の発音は良かったね

受験者:本当ですか!? ありがとうございます!

審査員:じゃあ、先ずは自己紹介から

受験者:エントリーナンバー2087。名前は・・・

審査員:あぁ、名前は結構だから。ここではみんな統一のコードネームを使ってもらってるからね

受験者:はぁ・・・

審査員:まずは、ご趣味を・・・

受験者:お見合いみたいですね。
    えー、コイン集めを少々

審査員:アンティークなご趣味ですね

受験者:ありがとうございます。特に貴重な50年代のをコレクションするのが趣味でして・・・

審査員:きちんと勉強してらっしゃいますね。感心、感心

受験者:ありがとうございます!!

審査員:続いては、お好きな食べ物ですが・・・

受験者:子供の頃からキノコが大好きでして・・・

審査員:ほー、珍しいですね

受験者:特にトリュフが大好物で・・・

審査員:あーっと、トリュフはダメなんだよ

受験者:エーッ!!ダメなんですか?

審査員:前回、数名の構成員がそれでナムコに移籍しちゃってさぁ

受験者:そうなんですか!?

審査員:今、アーケードでカーレースやってるよ

受験者:難儀な話ですね

審査員:本当だよね
    最後に、特技を聞いておこうか

受験者:はい、ゴルフやテニス、スノボーにバスケ、それから水泳やパーティなどが・・・

審査員:おぉー、スポーツ万能だねぇ。ちなみに100mは何秒ぐらいかな?

受験者:養成所在籍時は大体7秒フラットですね

審査員:Bダッシュは必要不可欠だからね
    それから跳躍力は?

受験者:助走なしで5mくらいですね

審査員:まぁまぁだね。助走なしで7mくらいは欲しいところだけど、まぁしょうがないか
    英検は持ってる?

受験者:養成所に入る前に準2はとりました

審査員:んー、若干厳しいかもしれないね
    任務中はイタリア英語で話してもらわないと困るからね

受験者:すいません・・・

審査員:「マンマミーヤ」とか「オーキードーキー」とかの発音は特に重要だよ

受験者:気をつけます・・・

審査員:水泳の素潜りはどれくらいもつかな?

受験者:5分くらいですかね

審査員:厳しいかもしれないけど最低10分はもってもらわなきゃならないからね
    ステージによってはそれ以上のところもあるから

受験者:はい・・・


金槌を投げる審査員


受験者:何をするんですか!!

審査員:ダメダメ。たとえ灼熱のマグマに入っても、斧やハンマーを投げつけられても、針山に落ちても、リアクションは
とっちゃダメだから
    カメラ目線も超重要だよ。やられた時は真正面向いておいてね

受験者:その際、死体とかはどうなるんでしょうか?

審査員:一応下で回収するけど・・・
    希望する葬儀の仕方でもあるのかい?

受験者:是非自分の死体は城の近くに埋めてください

審査員:最近そういう人が多いんだよね。姫ファンっていうのかね?
    この間姫のケツ触った奴が爆死してさ

受験者:えぇ!!

審査員:大乱闘中だったんだよ。まぁ、そいつは影が薄かったから代わりの奴に緑色の服着せて行かせたけどね

受験者:難儀な話ですね・・・


デデッ。デテッテテテッテテッテッテ


審査員:おっ、前の奴死んだか。じゃあさ、即採用ってことですぐに行ってもらえるかな?

受験者:はい!ありがとうございます!!

審査員:土管の中でユニフォームに着替えてねー


ドュンドュンドュン

デデッ。デテッテテテッテテッテッテ


審査員:あの新人使えなかったなぁ・・・

エントリーNO.029 フレッシュ
<三番線、最果ての地行き、「ポーツマス野々村」18号が発車いたします。ご注意下さい・・・>



(電車が去った後に、荷物を持った一人の男が現れる)



中村:・・・ふぅ。時刻表は・・・あったあった。
   3番線「ベルサイユ川相」24号の到着時刻は・・・まだ30分もあるのか。
   どうしようかな・・・あ、立ち食い屋さんがあるぞ。何か腹に入れていこう。



(荷物を持った男が立ち食い屋に入る)



店員:いらっしゃい。

中村:えーと・・・・・・・・かけそば一つ下さい。

店員:はいよ。



中村:(バッグから本を取り出し、開く。本の表紙には「愛 ラヴ そば」と書かれている)



店員:はいよ、そばお待ち。

中村:あ、どうも(本を読みながらそばをすする)





宮崎:ふぅー、4番線「ポツダム宣言葵」63号の到着時刻は・・・まだ30分もあるや。
あ、立ち食い屋さんがあるぞ。ホームでずっと待ってるのも寒いし、入って何か食べよう。



(リュックサックを背負った男が立ち食い屋に入る)



店員:いらっしゃい。

宮崎:えーと・・・・・・・・かけうどん一つ。

店員:はいよ。

中村:(そばをすすっている)



宮崎::(リュックから本を取り出し、開く。本の表紙には「僕とうどんの一生」と書かれている)



店員:はいよ、うどんお待ち。

宮崎:(うどんを貰う)

中村:(ずるずる)

宮崎:(ちゅるちゅる)

中村:(うどんを食べている男を見ながら、そばをずるるるる)

宮崎:(そばを食べている男を睨みつけながら、うどんをちゅっちゅちゅるちゅる)

中村:(そばをずるずる)

宮崎:(負けずにうどんをちゅるちゅる)

中村:(美味しそうにずるずる)

宮崎:(神が与えた食べ物の様にうどんをちゅるちゅる)

中村:(うどんなんて目じゃねぇや、みたいな目でそばをずるずる)

宮崎:(そばを食べるなんてどんな神経をしているんだ、みたいな目でうどんをずるずる)

中村:(うどんを食べている男の水を全部飲み、代わりにそばのダシを入れる)

宮崎:(気付いていない)

中村:(最後のそば様をずるずる)

宮崎:(そばを食べている男の水を全部飲み、代わりにうどんのダシを入れる)

中村:(こちらも気付いていない)

宮崎:(ダシを一気飲み、ごくごく)

中村:(ダシを飲み終え、満面の笑みを浮かべる)



(時計を見るが、まだ5分しか経っていない)

中村:(空腹は満たされたが、ここでうどん好きを見逃す為には行けないと思い、留まる)

宮崎:(寒さは無くなったが、ここでそば好きを見逃す為には行けないと思い、同じく留まる)

中村:(だからと言って食べ終わったのにここに留まるのは迷惑だ)

宮崎:(何も食べずに残り25分もいるのは営業妨害だ)

中村:・・・天ぷらそば一つ。

宮崎:・・・月見うどん一つ。

店員:あいよー。





店員:はい、天ぷらそばと、月見うどんお待ち。

二人:(自分の頼んだ物を取り、食べる)

中村:(まず、天ぷらを一口味わい、さくさく感を味わう)

宮崎:(上に乗っかっている卵を箸で割り、卵がからまったうどんを気持ちよくすする)

中村:(天ぷらに甘エビが入っていたので喜ぶ)

宮崎:(七味唐辛子をかけ、さっきとはまた違ったうどんの味を堪能する)

中村:(天ぷらとそばを同時に口の中に入れ、ハーモニーを味わう)

宮崎:ごほっ、ごほっ!!(七味唐辛子をかけすぎたので、むせる)

中村:う、うぐっ! ぐぅー。(口の中の口内炎を噛むが、その場で足踏みをして耐える)

宮崎:(セルフサービスのネギを大量にいれ、唐辛子の辛さを打ち消す)

中村:(一生懸命そばをすすり、痛みを忘れる)

宮崎:にゃっ!!(逆にネギを入れすぎ、月見うどんと言うよりは月見ネギになっている)

中村:ぐげぇっ!(今度は舌を噛む)

二人:(同時にその場にしゃがみ、顔を伏せる)

中村:(お腹一杯になりながらも、何とかダシ飲み干す。一応笑顔)

宮崎:(唐辛子とネギに泣きそうになりながらも、食べ終わる。少々涙目)





二人:(時計を見るが、まだ20分しか経っていない)

中村:(こいつだけには負けたくない、残り10分で勝負を決めると対抗心を燃やす)

宮崎:(あまりに遅い時間の流れに、冷や汗を流す)

中村:(もう一杯)

宮崎:(も、もう一杯・・・)

中村:とろろそば一つ。

宮崎:き、きつねうどん下さい。

店員:は、はいよー。

店員:はい、とろろそばと、きつねうどんお待ち。

二人:(一応手をつけるが、なかなか箸が進まない)

中村:(とろろだけを吸う)

宮崎:(あげにダシを吸い込ませ、口の中に入れる)

中村:んぐぅ、んぐっ!(とろろが喉につまる)

宮崎:あつつつつ!(アツアツダシの奇襲攻撃にやられる)

中村:(水を飲む)

宮崎:(水を飲む)

中村:(うどんのダシだった)

宮崎:(そばのダシだった)

中村:(睨む)

宮崎:(同じく睨む)





<3番線、あそこからそっちまで行き「ベルサイユ川相」24号が発車いたします―――>

<4番線、あの、あれですよ、あそこまで行き「ポツダム宣言葵」63号が発車いたします―――>

中村:あぁ、電車が!

宮崎:いっ―ちゃ―ったぁ―・・・

(立ち尽くす)

店員:・・・お客さん。電車を待つ時間も延びたけど、麺も伸びてるよ

(うどんとそばが伸びている)

二人:・・・どっちもうまくないです・・・。

エントリーNO.030 偽りPercussion
今日は赤紫色になる感じだ



霜山:ここ、占いの館だよな、それにしてはやけにバカでかいけど・・・まあ、いいや入ってみよう

ウィーン

(自動ドアかよ・・・)

橋本:いらっしゃい

占いの館(俺の実家)へようこそ

霜山:お前の実家かよ!それより、ココ本当に占いの館ですか?

橋本:そうですよ、まぎれもなく本物です

霜山:それにしては、何も無い部屋ですね

橋本:まあ、私の占いは少し変わってますからね

霜山:それにしてもムチャクチャ広いですね、どの位の広さなんですか? 
  
橋本:確か東京ドームの観客席と同じ長さだと親父が言ってました

霜山:分りにくいですね  

橋本:まったくですよ

じゃあまずこの紙に次のことを書いてください
A:名前
B:年齢
C:誕生日
D:好きな扇風機のメーカー
E:俺の嫁が出て行った理由

霜山:(最後2つはいらないだろ・・・) 
   A:霜山隙路
B:19歳
C:11月3日  
D:たぶんヒタチ
E:おそらく、あなたがこんな仕事をしているからではないでしょうか?

霜山:書きましたよ

橋本:よし、見せてみろ

ウン、ウン、ウン、そうか・・・そうだったんだな・・・

霜山:ああ〜心に突き刺さったみたいだな・・・

橋本:はい、ええっと・・・霜山隙路・・(何て読むんだ?)・・あっ「シモさん好きど〜」さんですね

    霜山:違います違いますなんですかそのド田舎の人のプロポーズみたいな名前は

橋本:それにしても「シモさん好きど〜」なんて変わった名前ですね

霜山:話を聞いてください

橋本:でも俺ならもうちょっと字画のいい名前にするけどな 

たとえば「シモさん結婚してくれ〜」

霜山:ああもう完全にプロポーズだ

橋本:あと「シモさん元気な男の子ですよ〜」

霜山:ああ子供が生まれた

橋本:あと「シモさん、とにかく俺は実家へ引っ越していくから〜」

霜山:ああ離婚しちゃった・・・ 

    ちょっと待ってください、まず僕は「シモさん好きど〜」なんて名前じゃないし

そんな名前子供に付けたら絶対、恨まれると思いますし

あと「〜」で無理やり字画を合わせないでください

              シモヤマヒマロ
読みにくいですけど僕の名前、霜山隙路と読むんですよ

橋本:へえ〜シモヤマ ヒマロ・・・・漢字の頭文字を取ったら「視野、広!」になりますね

霜山:そんな事に気付かれたの初めてですよ

橋本:それでは、視野、広!さん

霜山:それで呼ぶんですか

橋本:そうですよ、字画もいいことですし 

霜山:占いで言ってるんですよね 

    橋本:他に何があるんですか

霜山:(嫌がらせとか・・・)

橋本:それでは、占いの方を始めます

霜山:やっと始まるよ

橋本:では、まず視さんは、そこの椅子に座ってください

霜山:視が名字なんですか?

橋本:そうですよ

霜山:そしたら野、広!が名前になりますよ?句読点と記号が入ってますし

橋本:そうですよ

   霜山:「ノ、コウ!」って読み間違えられるかもしれないじゃないですか
  
橋本:いいじゃないですか「濃厚」みたいで

霜山:いやですよ名前が濃厚なんて

橋本:それより早く座ってくださいよ濃厚さん

霜山:濃厚で呼ぶな!

橋本:座ったら、背筋を伸ばし、目を閉じ、口を閉じ、私が動いていいと言うまで動かないでください

霜山:・・・・・・・・

橋本:それでは始めます




パリン パリン パリン

あ〜あまた電球割っちまったよ  

これじゃあ毎月恒例の電球パーティの出品に間に合わねえな
     

今割った電球全部甘い味してたのになぁ〜

息子が変な占い師にならなければこんな仕事しなくて済んだのに・・・・

でも息子を恨んでもしかたないか、俺の育てが悪かったんだし

あの時、俺が息子にミルクと間違えてタバスコを飲ませなければこんな事にはならなかったんだからな

あっ!独り言を言ってる場合じゃない、急がなきゃ!




橋本:ゆっくりと目を開け、少しずつ動いてください

今、あなたの目の前をどんな人が通ったと思いますか?

霜山:そうですね、詳しく言えば息子に間違えてタバスコを飲ませたせいで親孝行されなくて毎月恒例の変なパーティに甘い電球を届ける変な仕事に就いてしまった可愛そうな初老の方で、簡単に言えばおそらくあなたのお父さんです

橋本:なぜ私の親父だと思うのですか?
   
霜山:まあ、何となくです、あなたも少しは親孝行したほうがいいですよ 

橋本:ヘッ、あの時クソ親父にタバスコを飲まされたせいで俺は辛党になっちまったんだ、どんなことされても許せるわけがねえよっ!

霜山:辛党になっただけですか?

橋本:ああそうだよ、辛党はモテないからな

霜山:そうですか?僕も辛党だったんですけど、けっこうモテましたよ

橋本:なっ!じゃあお前は女子に「うっわ、口から火吹いているよキモッ」とか言われないのかよ!

霜山:言われません、どんな辛い物を食べてるのですか?

橋本:まずガソリンを・・・・

霜山:あっ、いいです、やっぱ言わなくて

橋本:そうですか、それでは次に行きましょう

霜山:まだやるんですか? 
 
橋本:今度はそこの椅子に座って黙ってるだけで結構ですから

霜山:あっ、ハイ

橋本:それでは行きますよ


ウィーン

??:クヒャヒャヒャヒャ、今日こそお前を倒して、世界を破壊させてやる!

橋本:フッ、いつものように、返り討ちにしてやるぜっ!

??:くらえっ!デスナイトビーム!(手から黒い光線が出る)

橋本:くらえっ!占い師ビーム!(手からドス黒い光線が出る)

ドォーン!  
 
??:なっ、何だと、デスナイトビームと相打ちだと! 
 
橋本:フッ、お前等の攻撃は、もうおみとうしなんだよ!

??:クッ・・・覚えてろ!  ウィーン

橋本:フフ、今日もまた地球を救ったな





霜山:あっ、今の占いじゃなかったんですね

橋本:そうですよ、今のは真剣勝負です

霜山:いや〜、あの全身紫色で、信じられないぐらいに痩せていて、目が光っていて、何かよく分からない言葉で喋っている生物を詳しく説明しろとか言われたらどうしようかと思いましたよ

橋本:フフ、まあ今の人類に説明できるような生物ではないですからね

霜山:もっと詳しく話を聞きたいのですけど、なんかめんどくさい事になりそうなんでやめときますね 
 
橋本:おっと、やけに物分りがいいな、濃厚

霜山:その称号があった事忘れてましたよ 

橋本:さあ、いよいよ占いの結果発表しますよ

前世と未来、どちらを先に発表してほしいですか?

霜山:じゃあまず前世から

橋本:あなたの前世は高鈴という名の大柄で濃厚でものすごい甘党の男性です

霜山:なんか、もの凄く微妙だ・・・・

橋本:子供に恨まれ、疑い深く、特技は句読点の名称を全部言える事です

霜山:我ながら、なんかウザイ!

橋本:そしてその当時の結婚相手が 

二人:シモさん

霜山:そのくらい予想できますよ 
 
橋本:そうですか、次にあなたのこれからの未来についてです

まずあなたのこれから就く仕事、それは毎月恒例の変なパーティに甘い電球を届ける仕事です

霜山:お前の親父の仕事じゃねえか!そこまでまで転落すんのかよ!

橋本:ああ、なんか今親父が可愛そうに思えてきた

霜山:親孝行遅い!

橋本:次に恋愛運、今付き合っている女性に日立で告白したほうがいいでしょう

霜山:日立のどこで告白するんだよ!

橋本:ハハ、当然高鈴山に決まっているじゃないですか 

霜山:知らねえよ!

橋本:そしてプロポーズの語尾には必ず

二人:「〜」を付ける  

霜山:そのくらい予想できるよ!

というよりなんですかあなたの占い!適当な事ばかり言って!こんなの当たるわけがないじゃないですか!

橋本:(表情が変わる)・・・・だったら最後に私の当たる確率の高い占いを聞きますか?

霜山:当たる確率の高い占い?それは何ですか?

橋本:・・・・・・色占いですよ

霜山:色占い?

橋本:もうすぐこの場所が赤紫色に染まります、しかもそれは赤の方が明らかに多い赤紫・・・・・

ウィーン(3メートルはある巨大な男が入ってくる)

男:クッ・・・クヒャヒャヒャヒャヒャ(どんどんと紫色に変わる)

橋本:さぁて、当たるかどうか


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